前回では、
 


相手の心をつかみこちらを向いてもらうには
まず相手の様子を観察する

これが前回の最大のポイントでした。



そして、1歩踏み込んでYesかNoかで答えられない質問をする。
英語でも日本語でも同じです。
これが2つ目のコツでした。


次はいよいよ最大のポイントです。
これは、実は何でもないようですが
練習が必要です。


そのコツは
話しかける相手について
本気で心の底から興味をもつ。
これがなかなかムズカシイ。


理由は自分がどんなに聞きたい内容があっても、
どんなに腹が立っていても、
親のいうことをきかせたくても、
そこから離れて
子供にフォーカスしないと
その子の心に響かないからです。



つまり、あなたの話を聞いてほしいとか
無視しないでほしいという気持ちではなく
相手がどんなことをしているか、感じているのかを理解するために話しかけるということです。



よく聞くのが、
「お母さんのいうことを聞きなさい」
「人が話しかけたらこっちを向きなさい」です。

インスタにも↓あげましたが
https://www.instagram.com/p/CjulRPnrRYb/?igshid=YmMyMTA2M2Y= 



『言うことをききなさい』 この言葉は
実は効果がほとんどありません。
学校でも家庭でもそうです。


子供としては聞いた瞬間に、
責められたような嫌な気持ちがわき、
たとえ素直にあなたの顔を見たとしても
言葉がじわっと心に入ることが
少ないんです。



では実際にどうするかというと、
そんな時にはこちらの態度をまず変えます。


その人のことに本気で興味をもつと、
まず口調が柔らかくなり質問の内容が変わります。


どんなSNSをしているのかな。
ゲームを楽しんでいるけど何がそんなに面白いのかな。(呆れて聞くのとは逆です)

親であれば危ないインターネットの使い方はしていないかなと気になるでしょう。



それを伝わりやすい言葉で
尋問しないで、優しくまたは淡々と
一つ一つ区切って伝えます。



例えば、ゲーム楽しそうだね。と言ったあと
何が面白いゲームなの?
何すると勝てるの? 
マインクラフトならあとどれくらいで完成するの? ゼルダならゴールはいつになりそうなの? など、
その子が楽しんでいる理由や
具体的にゲームの目的が何なのか、
やっていることについて聞きます。



勉強や学校のことを聞きたかったら、
まずその子が勉強について、試験について、学校についてどう感じているかを聞きます。



例えば、宿題はもうやったのか知りたい、
試験勉強はしているのか知りたくて、
あなたは夕食前後に勉強してほしいと思っているとしましょう。


何をどれくらい勉強したのか、
いつ始めるのか詳しく話を聞きたくなりますね。


そんな時には、相手の身になって
簡単に答えやすいことから質問をしていきます。


学校では何をしたの?
今夜はどれくらい疲れているの?
夕食後に勉強できそう?
宿題の量はどれくらいなの?
宿題はどれくらいの量ならやりやすい?
何の教科から始める?、またその理由はなぜ?
なぜいつも数学は後回しなの?

会話ができてから淡々と
いつまで携帯電話を楽しみたいの?
あと何分したら区切りがつきそうなの?


ずっと話したくない様子なら、
その子が夢中になってやっていることは何なのか、本気で興味だけをもって聞く。
やめさせることは考えないで、
その子のことをもっともっと知りたいと
思って聞くのです。


そうして、責めるような口調ではなく
淡々と質問すると、強く聞き出さなくても
こっちを向きなさいと言わなくても
あなたが自分に興味を持ってくれるのが嬉しくて
自然に会話がはじまります。


会話はキャッチボールといいますが
それをしやすい雰囲気を作る。
会話ができるように、
受け取りやすいボールをまずその子に
やさしく投げてあげることがとても大切で、
それなしには会話になりません。


晩御飯を食べたらすぐに勉強しなさいとか、
今すぐゲームをやめなさいとか、
勉強は一体いつ始めるのときつい口調でいうと、
尋問や命令、いうことを聞かせることだけになってしまいます。


命令と指導で終わる親子の会話なんて
面白くも何ともないですよね。

お子さんがそばにいる年数は
人生ではほんの一瞬かも。

今のうちに
できるうちに
子供や家族のことに本気で興味をもって
会話して、発見して
笑いあえるといいですね。