最後には虚しさがのこる。
どんなに楽しいことがあったとしても、いや、楽しければ楽しいほど、最後にのこるのはより強い虚しさだ。
なぜ虚しさを感じるのだろう?
虚しいという感情もなにか意味があるから感じるのだろう。でなければ人間の進化の過程で虚しい感情は淘汰されてしまっているはずだ。
虚しさを感じることが、生存上有利に働くことがあるのだろう。
虚しさのメリットは何だろう?
やはり、足るを知ることができるということだろう。
虚しさを感じなかったら人間の欲求はとどまることを知らず、他をかえりみることなく、どこまでも自己の利益を追い求めてしまう。
それにブレーキをかけるのが虚しさだ。
虚しさのデメリットはなにか?
それは、「死にたくなる」ことだ。
虚しさが高じて死んでしまったら生存もなにもないのだから、生命としては困ったものだ。
私は虚しさを多く感じる。
やはり死にたくなったりする。
でも、もし、この虚しさを一切感じなかったらどうだろう。
そんな人生はひどく薄っぺらい。
虚しさというものが人間の感情のなかで、一番崇高なものだと思うときがある。
なぜなら、虚しさを感じるとき、物事への執着心がなくなるから。
時には、自分の命もどうでもいいと思う。
自らを殺してしまう可能性がある点で、諸刃の剣とも言えそうだ。
しかし、虚しさこそが、もっとも人間をして人間らしくさせる感情であると、多少根拠不明ながら思うのである。