超能力者との出会い
結婚式も新婚旅行もすぎ、いつのまにか結婚して1年。休みには国内も海外も旅行にたくさん行けたし、仕事しながら家事をするリズムにも慣れ毎日楽しく過ごしていた。私は38歳になっていた。ふと自分の母が38歳の時私はいくつだったっけ?と考えると中学1年ということに気づき驚愕。その当時の母と比べるとなんと自分は幼いことか!と情けなくなったけど勝手な持論で今の人と昭和の人は(私も昭和生まれだけど)10歳くらい見た目も中身もズレてるから母の28歳くらいの感覚を過ごせてればOK、と優位に考えて呑気に過ごしておりました。でもひとつ気にかかることが。それは、子どもがほしいということです。結婚する時点で37歳だった私は、つい数年前まで夫はいらないから子種だけほしい、とほざいていたくらい子どもだけは欲しかったのです。別に子どもが好きだからではなくどちらかというと苦手なんだけど、母親になりたいという気持ちがずっとありました。結婚した夫もできれば子どもがほしい、と考えてる人でした。それでも出会った当時圧倒的妊娠出産には不利な36歳の私を選んでくれた。そして結婚してからも子ども子どもと言わないでくれた。一度、私は高齢だから子どもは難しいかもしれないと話すと「40までにはできるでしょ」となんとも呑気な答えが返ってきた。この人は女性の年齢による妊娠確率などしらないのだ。お互いの親はすでに孫が何人もいるのと、私たちの年齢を考えてか結婚が決まってからも一度も子どものことは言わないでいてくれた。それはとてもありがたかったけれど、わたしはやっぱり子どもが欲しくて、夫にこの1年何も考えずに楽しく暮らしてきたけど妊娠しなかったからちゃんと排卵日とか考えて子作り考えよう、難しかったら不妊治療する、でもその前にあなたも精子検査にいってきて、と言った。夫はそんなにあせらなくてもーと言っていたけど私の真剣に時間がないんです!という思いを汲み取ってくれて早速検査に行ってきてくれた。そして、結果に問題がなかったのでやはり理由は私の年齢か、と思いクリニックに行くことにした。38歳で焦っている私に医者はまずはタイミング法を、ということで基礎体温を測り、卵胞チェックをするために通院するという生活をスタートさせた。正直タイミング法などすっ飛ばして人工授精からスタートしてほしい、と思ったけどそのクリニックではまずはタイミング法だ、というのだ。そんな中、婚活中によくしていた占い旅で知り合い仲良くなったスピリチュアル占い師で手かざしをやっている女性と食事に行く機会があり、子どもがほしいけど自然にできない。結婚が遅すぎて後悔している。というような話をした。すると彼女は自身もスピリチュアル占い師なのに、100%妊娠させてるすごい占い師、いやあの人は超能力者だな、とにかくそういう人がいる、と話し始めた。そして、紹介してあげるよ、と。100%って本当かいなと疑ったもののありがたく紹介を受けることにし後日その超能力者と会うことに。なんでも閉経した人でも一度生理を再開させることができたうえ、妊娠させられるしかも1年以内、というトンデモな方だという。そして夫とともに超能力者のもとへ。夫はこういうことも鼻で笑わず結構信じてついてきてくれる本当に純粋な人です。私たちの順番が来る前に私たちより10近く上では?と思われるご夫婦が出てきた。この方達も妊娠希望なのだろうか…。そして、超能力者と対面して、結婚して1年、自然に任せていたが子どもができなかった。病院でタイミング法からはじめようとしているところだと話した。すると開口一番「あなたはすぐできるよ、時間かからない」とバサっと言った。瞬時に悩んでいた心が軽くなった。これだけでも不妊というストレスから解放されて妊娠するのでは?と思った。「病院は行く必要ない。ただし子宮が下がってるからそれを今日は上にあげよう」そう言って壁に私を直立に立たせて、念力みたいなものを送り(手は体に触れない)、赤ちゃんを空からお腹に運ぶという音楽療法を行い約1時間で終了した。帰る間際にも「生理が来てしまったらまた来月も来て。でもかなり早めに妊娠すると思う。実績は100%だから。信じて。」そう言い切ってくれて、帰りにはなんだかすでに妊娠しているのでは??!!という気持ちにさえなれた。信じるも信じないのも自分次第なんだろうな、でも心に軽さを与えてくれたこの人を私は信じよう。そう決めたのでした。