泣いてしまった。
ほんの少し前。娘を寝かしつけるために、いっしょに布団に入っていたときのこと。
娘が
「お父さんが切ったたまねぎおいしかったよ。」(今日の味噌汁の具がたまねぎとわかめだった。)
この瞬間、表現できないほどの『しあわせ』を感じた。
でも、この感動で涙が出たのではない。
幸福感のあとすぐ、私に浮かんだのは『悔しさ』だ。
私たち家族の暮らし方について快く思っていない人々がいる。妻の親族、特に義父母だ。
私が兼業主夫になったのは、妻がうつ病になったため。医師によれば、病の原因は彼女と両親、とりわけ母との関係。なのに、義父母は病の原因が私のせいだと思っている。私が今のような中途半端な働き方をしていることで、妻に心労を与えている。それが原因で妻が病気になったと思っているようだ。
そのことで、昨夏、義父母とかなりの口論をした。それ以来、ほぼ関係を断っている。
私は、そして、妻は義父母が望んでいるような『型どおり』暮らし方を選択したいとは思わない。私はできるだけ多くの時間と娘と過ごしたいし、家族の時間を大切にしたい。そのために、多少、暮し向きが良くなくても仕方がないと考えている。
私は、お金持ちになるよりも地位や名誉を得るよりも、娘に料理を誉めてもらえることの方がうれしいし、そういう風に生きていきたい。