こんばんは。
前回に引き続き今月も北アルプスへ。(7月下旬)
今回は表銀座で前回の大天井岳から槍ヶ岳へ向かい上高地へ降りるルートです。
 
日曜日の仕事終わりから前回同様、車で出発。
当店から約11~12時間程度でアルプスの主要な登山口までは着きます。
当然、睡眠時間は短くなり、ミドルエイジにはなかなかハードなプラン。。。
 

大天井岳までは同じルートですのでサラッと流しますw

最後は動画もありますので合わせてご覧になってください!

 

 

一日目。

中房温泉~大天井へ。

まずは燕山荘まで1460mから2712mまで約1252m登ります。

 

 
 
 
前回は夜から行動で涼しかったですが、今回は真夏の日中、暑くて疲労感が違います。
 

 
 
スイカで有名な合戦小屋。
まだ午前中ですので糖質は控えたいところですが。。。
 

 
 
 
食べないつもりでしたが暑さと渇きで。。。
ナガザップに反して行動中に糖質を取ってしまいましたw
ここで食べると1.5倍美味しい気がします!
水分補給と満足感でトレードオフって事でw
 

 
 
 
予期せぬ出来事が起こりましたが何とか燕山荘到着。
 
そして、ここで雨。。。
嫌な空気が流れましたが、すぐに止みました。
 

 

 

 

平日でもテン場はいっぱい。

 

 

 

 
山では予期せぬトラブルは付き物。
やはり余裕をもった計画、予期せぬ出来事にも対応できる準備、判断力が必要です。
一人と違いパーティーだと勉強になります。
 
 
 
 
遅れた分、少し急いで大天井岳まで向かいます。
 

 
 

 

天候も怪しかったので、少しだけペース上げさせてもらいましたが、皆さん頑張ってついてきてくれました。
ありがとうございます!
 

 
 
 
 
 
どこで撮ったか忘れましたが、ここだけトリカブトが咲いてました。
ちなみにトリカブトは山野草のニリンソウの葉っぱと似てて、過去に中毒死する例もあったようです。
 

 
 
今回もお花がいっぱいで癒されますw
 

 
 
チングルマ(花言葉は可憐。)
花の時期も良いですが、綿毛が風に吹かれてる姿は面白い。
葉が紅葉した時期にまた見に行きたいです。
 
どちらでもいいと言えばそれまでなのですが実は落葉広葉樹の木だそうですね。
知らないこといっぱいで面白いです。
 

 

 
 
いっぱい撮りましたがこれぐらいでw
 

 
 
 
 
ここで分岐。
明日はここから槍ヶ岳へ。
 
 
 
 
2時間程遅れましたが大天井岳到着。
日暮れ前に間に合って良かった。。。
結果、この日雨が降ったのは燕山荘の時のみでした。
槍ヶ岳は曇で隠れています。
 
 
 
テントを設営し皆さん、疲れて早めの就寝。。。
しかし風が強くて寝れないw
テントはアラタ AX-79
1kgを切るダブルウォールの超軽量山岳テント。
耐風性が高いのでこの日のような風でも安心して使えます。
詳細は後日アップされるYoutubeでご確認ください。
 
 
二日目。
大天井岳から槍ヶ岳へ。
東鎌尾根を通って槍ヶ岳へ向かう、今回の山場。
 
 
 
 
撤収時に風が強くてテントが飛ばされてしまった方がいました。
その場にいた方と追いかけましたが、あっという間に落下。。。
悲し過ぎる。。。
皆さんもペグを抜くタイミングは気をつけてくださいね!
大事なテントが飛ばされてしまいますし、他にも色々と問題もございますので。
ちなみに飛ばされていたのは昨年お世話になったプロモンテのテントでした。。。
 
 
 
 
分岐まで降りる途中で雷鳥親子発見!
見えますかね?w
子供は隠れて見えませんが。。。
 
 
 
 
槍ヶ岳を見ながら風も気持ちいい稜線歩きから、反対のトラバース気味の藪側は日差しも暑く風もない。
気温の体感差がずいぶん違い難しいところです。
 
 
ちなみに初日は山でも着られるというサトルボイス MTコットンTシャツ をテスト。
一般的なコットンよりも乾きが早い天然素材NEO COOL COTTON 100%を使用してます。
 
こちらについては何年も前から懐疑的な目で見てましたw
コットンは乾きが悪く山では着るなと言われており、なぜコットンなのかと気になってメーカーの方ともよく話してましたが、ようやく入荷しテストする事になりました。
最近はテストを兼ねて低山から街着までよく着てます。

 
 
 
近場の低山では暑くて良いテストが出来ました。
問題の乾きについては化繊、ウールと比べるとやはり一番遅く感じます。
ただメーカーさんの話では洗うほどに乾きが早くなる、使い込んだタオルの乾きが早くなるのと同様だそうです。
ただ干すよりも着用する事で体温の熱で早く乾くようです。
 
匂いについては化繊と比べると明らかに良いようで臭いの原因となる雑菌に注意して取り扱えば大丈夫そうです。
早く乾かすのが一番ですが、山だと難しいので、やはり日帰りが適してると思います。
この滝汗の時期だと何を着ても乾燥が追いつかないので不快感の差は感じることはなく、肌離れや通気性は高く着心地良いです。
 
 
 
 
個人的に下記のような方にお勧めかなと思います。
・赤ちゃんでも着れる天然繊維で肌触り、着心地が良く敏感肌でウールや化繊が苦手な方。
・張りのある素材感で体のラインを隠したい方。
・日帰りがメインで普段着と兼用したい方。
などには合ってると思います。
通気性、吸湿性も高くゆったりとしたパターンで肌離れ良く汗による張り付きの不快感は少なく、空気の層も出来て意外にも汗冷えは感じにくかったです。
ただ真夏ですので、積極的に着用できる季節は選ぶかと思います。
そしてウールと違って洗濯など、お手入れ簡単!
コットンは繊維に空洞があり、そこに雑菌がわくと匂いの原因となるので、匂いが付いた際は殺菌すると匂いは取れます。
 
 
 
2日目からは天候も怪しく前回同様のアクリマ ライトウールスポーツシングレット ,
長丁場なので結局、着慣れて安心感のあるウエアを選んでしまいます。。。
ですが、引き続きテストは続行中です。
 
 
 
長くなりましたが、話を戻しますw
少しずつ槍ヶ岳は近くに見えてきますが、ここからは長く感じます。
 
 
 
 
大天井ヒュッテでは天気も良く、布団を干してました。
 
 
 
 
暑い藪側の反対から出てくるとビックリ平。
景色の違いにビックリって事ですかね。
知っている人いたら教えてください!
 
 
 
 
西岳山荘で食べたトマトは美味しかった!
岩塩持参の方がいたのでトマトとスイカでは非常にありがたい!
やはり○○塩と違いミネラルやマグネシウムも豊富で山での塩分補給に良いですねw
 
 
 
 
 
 
 
 
そして今日の山場、東鎌尾根。
ここからはヘルメット着用です。
今は軽量な物も多いので持っていない方はご検討くださいませ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
長い梯子など、注意が必要です。
3点支持で慎重に。
 
 
 
 
東鎌尾根は注意すれば問題ないかと思いますが梯子、鎖場以外でも油断しないように気をつけてくださいね!
 
 
 

前日の疲労と暑さもありペースは落ちましたが、槍ヶ岳もようやく近づいてきました。
 
 
 
 
槍ヶ岳山荘もすぐそこまで。
でも雲行きが怪しい。。。
 
 
 
 
 
ゆっくり休憩しながら夕方までには着きましたが、人も多く手続きなどに時間がかかりテントを設営するとガスってきたのもあり槍ヶ岳登頂は明日に取っておくことにしました。
その後、あっという間に真っ白になりました。。。
ここだけは悔いが残りましたが、またの機会ということで。
 
 
 
 
強風と疲労で各自、晩御飯を取り、早めの就寝。
寝る前に予報を見ると夜から雷雨に変わってました。。。
夜中からは雨も振り出し朝方には雷も。
 
 
撤収の準備をしながら雷の光と音で避難するタイミングを見計らい、少し雷が離れたタイミングで小屋に避難。
(撤収作業短縮の為、寝る前にある程度、整理整頓しておくといいです。)
少し待てば雷曇が通り過ぎるようなので下山開始。
これを逃せばもっと酷い雷雨になるようで他の皆さんも一斉に下山しました。
 
 
 
 
 
下山時は雨が降ったり止んだりでしたがそこまでひどくはなかったです。
ですが、どこで荒れるか分かりませんので少しペースを上げて下山します。
槍ヶ岳方面はずっと雲に隠れて油断は出来ない状況。
 
 
意外にレイングローブをしていない方が多く見られました。
レインウエアと同様にグローブもセットで常に携帯お願いします。
夏山でも長時間の雨だと手が動かなくなり、大変危険です!
 
 
 
 
 
 
雨で増水し流れが激しいです。
 
 
 
 
崩落箇所もあり、迂回路ができてます。
 
 
 
 
 
 
槍沢を経由して横尾山荘到着。
ここまでコースタイム、5時間近くかかります。
 
 
 
 
 
 
 
横尾から1時間程で徳澤園。
ゴールも近い気がしますが、意外とここから長いですよね。
 
 
 
 
 
テン場も広く、昨晩と違いこちらは風も穏やか。
外来入浴もできますし、ここでゆっくり泊まって帰れたらいいでしょうね。
 
 
 
 
上高地。
芥川龍之介の小説、河童の舞台ですね。
河童橋の由来は分かりませんが、上高地の象徴となっています。
雨で景色は何も見えませんが。。。
 
徳澤から2時間程で上高地ですが、明神池からは左岸は通行止めなのでバスターミナルまでさらに1時間程度かかります。
変化に富んだ山道と違い長く感じます。。。
 
 
 
橋の前で記念撮影。
目つぶってますねw
ここからタクシーで車まで戻り、温泉→晩御飯、福岡に戻ります。
雷雨にあったり、連日の睡眠不足となかなかハードでしたが、皆さん無事に帰宅出来て良かったです。
 
今年は山岳事故が例年より多いようです。
なかなか客観的に自分を見ることは難しいですが、やはり自分を知ることが大事だと思います。
ご自身に見合った計画、装備を準備して安全第一で楽しんできてください!
睡眠不足でいった僕が言うのも説得力に欠けますが、短い睡眠時間で行動できることを知った上での計画となってます。
 
 
 
 
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