AXESQUIN Hammock Bivvy Tyvek
アクシーズクイン 凌 ハンモックビビィTyvek

 

当店とアクシーズクインとの共同開発で生まれたハンモックフルカバー
寒さを防ぐ画期的ハンモック専用ヴィヴィが完成。

 

 

これまで寒い季節のハンモック泊は、そもそも必ず樹林帯に設営し、また強風時は風を凌げるポイントへ逃げ込みやっていたし、ほぼウキグモの使用で、寒さを感じることはほぼ無かった。

 

しかし、厳冬期や強風時など、何度も経験を重ねるうちに、ウキグモやモグでも寒さを感じる場面に出くわした。

 

その原因は風。

 

いくら風を凌げる場所へ設営してても、変わる風向き、暴風。

 

ハンモックは壁が無いため、風に弱いと痛感した。

 

 

気温と風で全く変わる。

 

 

 

これまでの経験では、マイナス15℃以下の豪雪地でも、ウキグモ単体で暖かく眠れるときもあれば、

 

 

 

 

 

マイナス8℃で、風が吹き込み寒くて眠れない日もあれば、

 

 

 

 

 

雪山でも寝汗かく日もあった(笑)

 

 

 

 

そして、超余裕と思っていた、まだ気温10℃位の日、爆風にあおられ寒くて寝れなかった日も。

 

 

 

 

寒さで耐えれない時は、ギアスリングに使わないもの詰め込んで断熱したり、

 

 

 

レインシェルで足元カバーしたりと、色々とやってみた。

 

 

 

 

そして生まれたのがハンモックのフルカバー。

 

防風性の高いTyvekをできるだけ少ない縫製でシュラフカバーのように仕上げてハンモックシステムをすっぽり包み込みます。

 

 

【風を凌ぐ】


豪雪、降り続く土砂降りの雨、荒れ狂う寒風、なにもかもが凍り付く氷点下など、ハンモック泊でさまざまな悪天候を凌いできて、風を凌ぐアイテムの重要性がわかった。

 

タープを低く張ってウィングを閉じても風は入り込み、モグなどのインサレーションを使用しても縫製部分から風が入り込んで本来の保温性が得られず寒さを感じてしまうことがあります。

 

 

 

 

私達は知ってます、どんなに小さな隙間であっても、そこから寒さ、冷気が侵入することを。

 

そんな厄介な風と冷気をシャットアウトするアイテムとして提案するのがハンモックビビィ。

 

 

ハンモックの頭側と足側の口を閉じることで防風性を高めています。

 

 

 

 

 

 

素材の選択も様々あり、何度も異素材でテストしてみた。

 

最初は、とにかく風さえ防げれば問題ないだろう、と思っていたが、そうでは無かった。

 

完全に防風したとしても、素材が違うだけで暖かさが違う。

 

生地の検討段階で、最先端のチタンスパッタリング加工を施した10dnの超軽量生地も候補に上がり、サンプルも使用。

 

もちろんこの素材で作れば超軽量なものが出来ましたが、同じ条件で比較した時にチタンスパッタリング生地よりも少し厚みのあるアルミ蒸着のTyvekの方が単純に暖かさを感じた。

 

そして最終的には『 アルミ蒸着のTyvek 』となった。


この暖かく感じるのはとても単純な話で、薄手のジャケットよりも厚手のジャケットの方が寒さを感じにくいのと同じ。
チタンスパッタリング生地に比べると少し重くて嵩張りますが、Tyvekを採用したのはこういう理由があるからで、生地一枚の暖かさはTyvekに軍配が上がったというわけです。


言わずもがなですが、裏面のアルミ蒸着加工は身体の熱を反射して保温効果を高めてくれ、モグやアンダーキルトの外側に使用した場合には、体温によって温められた中綿の熱を反射します。

 

気温が比較的高い季節には単体で夜を凌ぐ事ができ、風の強い日や気温が低い季節には頼れるアウターシェルとして活躍。

 

 

 


『構造について』

 

開発の段階では、ジッパー一つの単純なカバーで良いかなと考えていたのですが、、

 

 

 

 

 

経験ある方だったら分かると思いますが、悪天候に見舞われた時、ハンモックに座って焚火、という訳にはいかないのです。

(そんな経験しねーよって?笑)

 

悪天候時は早々、ハンモックにもぐりこまないと耐えれない。

 

 

 

 

 

【ビビィという提案】

 

そんな早めにハンモックシステムに潜り込むことになっても、ルートを振りかえったり、明日のルートを確認したり、ハンモックの中でゆっくりする時間のために、上半身に空間を確保できるビビィスタイルを取り入れました。

 

単純にハンモックに被せるカバーとしても使用できますが、ビビィとして利用するにはリッジラインを張ります。
ベンチレーターからジッパーの末端にかけて3か所にループがあるので、これらのループにショックコードを結んでリッジラインにかけます。

 

こうすることで上半身の空間が確保できます

 

 

 

 

 

3か所にループがありますが、顔まわりだけ空間を確保したい場合にはベンチレーターのループだけでもいいでしょう。

 

 

 

 

顔だけ出すことが出来ます。

 

ベンチレーターによってフルクローズした時の閉塞感や息苦しさ、それから就寝中の呼気による濡れの不快感を大幅に軽減させることができます。

 

アルミ蒸着による遮光性によって、夜が明けてすっかりあるくなったことに気付かない場合があるので、寝坊しないように気を付けましょう(笑)

 

 

 


 

ジッパーはダブル仕様のため、少し暑すぎるなと感じたら、下側からの換気も可能。

 

 

 

 

リッジラインに吊り下げた状態でも、吊り下げない状態でも、そのまま座ってくつろぐ事ができます。

 

そして、こちらのハンモックビビィは、ほとんどのハンモックで使用可能です。


ハンモックビビィTyvekは、全長240cm前後、巾140cm前後のハンモックにフィットするように設計されています。

ULハンモックから標準的なハンモックまで、既にお持ちのアウトドア用ハンモックをそのまま使うことができます。

また、モグ、ウキグモ、ハンモックアンダーキルト、ハンモックフルカバーキルトにフィットするので、使用する季節に合わせて理想的なハンモックシステムを構築することができます。

 

 

 

 

 

私は寒いのは苦手だし、大嫌い。

 

暖かいベッドで寝たい、笑。

 

 

でも経験しないと分からないことはどんどん出てくる。

 

 

だから、今期も掘りましょう、笑笑。

 

 

そして、このハンモックビビィの誕生で、もう怖いもの知らずだ!

 

 

よろしくどうぞ。