ダウンにも劣らない軽量さと高い保温力を実現した化繊インサレーションジャケット“Nuclei”が今期復活!
ニュークレイは確か3年ほど前まで展開されてたモデルで、その軽量コンパクトさから保温性などで、当店でもコアなユーザー達からは高評価を得てたアイテム。
厳冬期の行動着やミッドレイヤー、ビレイパーカーとして、夏山高山から秋冬の低山のテント泊など、1年間を通し最も使用頻度が多く、とても使えるアイテムで、残念ながら廃番となっていましたが、今期アップデートされ待望の復活です。
現在、他メーカーにおいても様々な軽量化繊ダウンジャケットが存在します。
アークテリクスは、今でこそ羽毛ダウンジャケットを展開していますが、数年前まではインサレーションの全てが化繊でした。
その長い経験と高い技術力から、アークテリクスは現在も化繊ダウンにおいては一歩先を行くスペック。
アークの化繊と言えばアトムシリーズ、プロトンシリーズがあり、今日紹介するニュークレイFLと比較します。
『中綿について』
まずこの化繊中綿シリーズ全て、中綿は「コアロフト」。
プロトンやアトムは旧モデルから保温性は保ちつつも厚みを約50%削減「コアロフトコンパクト」へアップデートされてます。
コアロフトは濡れても保温性を失わず、汗や湿気などによるロフトの低下が無く、常に保温し続けるアークテリクスの技術が詰め込まれた高機能中綿。
今日紹介するニュークレイFLは、同じコアロフトでも、プロトンやアトムの中綿「Coreloft™コンパクト」と若干違い、ニュークレイの中綿は「Coreloft™ Continuous」。
この2つの中綿の違いは、コアロフトコンパクトに比べ、長繊維で作られたコンティニュアスのほうが綿の中の隙間が広くなってます。
少ない綿量でありながらロフトが膨らむ、すなわち軽量でありながら多くのデッドエアーを含み暖かい、また熱がこもり難い中綿です。
何故中綿を使い分けてるのか。これはおそらくアウターシェルとの相性ではないかと。
アクティブインシュレーションとして提案しているプロトンは通気性の良いアウターシェル、ニュークレイは完全に風を止める保温性重視のシェル。通気性のあるシェルに隙間の多いコンティニュアスを使えば保温性が劣ってしまうが、プロテクション重視のアウターシェルならば逆に多くのデッドエアーを含むことで保温性を発揮する。
もう一つは携行性。
アトムやプロトンは着たまま行動、着脱することを想定してないからコンパクトにはならないが、ニュークレイFLは隙間の多いコンティニュアスのため、羽毛ダウンと変わらないほどコンパクトに携帯できる。
ということでしょうか。
『綿量』
アトムLT:全体に60 g/m²
プロトンLT: 80g、60gとボディやフードなどで使い分け
ニュークレイFL:Coreloft™ Continuous 65 (65g/m²)
*一番綿量が多く暖かいアトムARは、西日本エリアで遊ぶ方々へのアイテムを提案してる当店としては、使う場面がほぼ無いと思いますので、ここでの比較を省きます。
『重量』
アトムLT:375g(メーカー公表値、Sサイズはもう少し軽いと思います)
プロトンLT:365g(当店実測)
ニュークレイFL:307g(当店実測)
『構造と機能』
「アトムLT」
アトムシリーズは基本的に保温重視で通気性があまり無いアウターシェル。
アトムLTは通気性の少ないシェルでも、サイドパネルがフリース地なので蒸れにくい一方、風が侵入してしまうため、思ったより暖かくない。
ということは悪天候時は、結局シェルを着用しないといけない。厳冬期高山のミッドレイヤーとしては調子良いでしょう。
「プロトンLT」
プロトンLTは通気性のあるアウターシェル。
超高耐久性、温かいながらも蒸れを素早く逃がす、保温と通気のバランスが最も優れたアクティブインシュレーション。
高通気を謳っているプロトンですが、アトムLTよりはプロトンLTのほうが暖かい。
脇下がフリース地のアトムLTのほうが若干蒸れにくいかもしれません。
こうやって比較すると、アトムLTよりプロトンLTのほうが綿量多く重量変わらず、プロトンLTのほうが暖かく、かつ高通気により蒸れにくい。
当店がアトムではなく、プロトンしか展開していない理由がご理解いただけるかと思います。
相変わらずアトムはめちゃくちゃ売れてるようですが。。だから何って?(笑)
*因みにプロトンシリーズは全て完売となりました。
「ニュークレイFL」
この3つの中では最も軽く、最も暖かい。
通気しない防風重視の分、アトムLT、プロトンLTよりも当然暖かい。
完全に保温重視のインサレーションなので、アトムやプロトンよりは蒸れは逃がしにくいが、天候荒れて無ければジッパー開ければOK。
ではどんな時に、このニュークレイFLが活躍するのか。
プロトンなどと違い、超軽量でコンパクトに持ち運びができることニュークレイは、アスリートの熱い要望から着想を得て、厳しい条件に合わせて再設計した次世代ジャケット。
目的は、冷たい風から身を守りながら、暖かさをキープすること。
過去当店でもかなりの販売実績があり、アルパインエリアでの使用を想定して作られたニュークレイですが、低山エリアで遊ぶ方々からも多く支持されてました。
超軽量でありながら暖かいこのジャケットは、アルパインでのミッドレイヤー、乾燥した雪山での行動着、冬の低山テント泊の防寒、春秋から夏の高山テント泊など、1年を通して最も使用頻度が高く、とても重宝するからでしょう。
また羽毛ダウンのように、気を使わなくてよい、高耐久なのもそうですね。
本題のニュークレイの詳細です。
アトムやプロトンとの大きな違いは、この高密度な生地による高い防風性。
運動時に出る熱や湿気を積極的に放出することに重きを置いたプロトンと違い、ハリと光沢感のある素材。
この高密度に織られたアウターシェルは、撥水機能の抜群で、雪はサラサラと落ちてゆく。
左が現行モデル、右は自分がもう5年以上使ってる旧モデル
旧モデルはボディに旧コアロフト 80g/m2、アームに 60g/m2を採用してましたが、新モデルのコアロフトコンティニュアスは全体に65g/m²でありながらロフト(膨らみ)が全く違います。
綿65g/m²なのに、旧型よりも明らかにバフバフ。
ロフトが上がってるということは、保温性がアップしてるという事です。
重量は旧モデルの約295gに対し、新モデルはSサイズ実測で307g。
これは旧型には無かったインナーの大型ポケットが追加されたことからだと思います。
左が新型:新しいArato™ 10r - リップストップ100%ナイロン。
耐久性はかなり向上しているとのこと、アークなので間違いない。
自分は羽毛ダウンよりも、化繊ダウンを積極的に使います。
理由は、万が一生地に穴が開いても綿が飛び出ることがない、気を使わずハードな使用に耐えられるということからです。
もう一つ化繊が好きな理由は、この縫い目のない構造。
停滞中は別として、縫いつぶしのシングルキルト構造の羽毛ダウンジャケットは、僅かながらも強風時であれば縫い目から風が侵入してしまいます。
その点、シート状の化繊中綿のメリットである、縫い目を最大限に無くした構造は、風の侵入が無く、厚みの割に暖かさを発揮します。
因みにフロントフルジップもウインドフラップ付き。
プロテクションを高める中綿ストームフードはヘルメット対応でありながら大きすぎない絶妙なフィット感。
ヘルメットを使用しない場合でも視界を妨げることはありません。
これが旧モデルには無かった内部の大型ダンプポケット。
このポケットは左右に配置され、冬用の大きなグローブもすっぽり収まる大きさ。
雪山では写真を撮ったりする際などの着脱で、どうしてもすぐにグローブが濡れてしまいがち。
因みに自分は、雪や岩を触りながら登る場面、平坦でポールしか使わない場面、休憩や食事の際、その状況に応じてグローブを交換しながら使い分けてます。
だからこのポケットが、とても便利なんです。
暖めたり乾かしたりできますしね。
調節可能なハーネス対応ヘム
スタッフサックが付属し、かなり圧縮性の高いコアロフトは、とても小さくコンパクトに収納可能。
収納袋のループを使用すれば、ハーネスにセットでき、ビレイパーカとしてすぐに着脱ができるようになってます。
この新しいコアロフト Continuous は、行動中着続けても、汗や湿気でロフトが潰れることは無い。
常にバフバフ状態を保ち、保温し続けてくれる優れた中綿。
ニュークレイFLは、超軽量でありながら暖かく、アルパインでのミッドレイヤー、ビレイパーカー、雪山での行動着、冬の低山テント泊の防寒、春秋から夏の高山テント泊など、1年を通して最も使えるインサレーション間違いなし!
来季も継続アイテムです。
是非ご検討下さい。
















