今回から、僕が開いている登山の机上勉強会の内容を紹介いたします。
参考にしていただければ幸いです。
全部印刷すると、一冊の本になりますよ
まずは、①装備編
① 山によって違う
② 季節によって違う
③ 天気によって違う
④ ルートのよって違う
⑤ メンバー・人数によって違う
主な装備品
最初は、そんなに高価なものや本格的なものはいりませんが、最低限必要なものをリストアップします。
春先からの里山(片道1時間から1.5時間整備された道)
底のしっかりした歩きやすい靴・動きやすい服装・雨具(ウィンドブレーカー)・帽子・昼食・副食・飲み物1ℓくらい・帽子・バンダナ・持病薬・健康保険証・財布・手袋・サングラス・ティッシュペーパー・ゴミ袋(大小)携帯電話・背負うタイプのバック
積雪のない1,000m以下の山(片道2~3時間)
軽登山靴(防水のしっかりしたもの)・速乾性のある衣服靴下(綿は不適)・雨具(防水透湿の上下)帽子・昼食・副食・飲み物1.5ℓくらい・帽子・バンダナ・持病薬・健康保険証・財布・手袋・サングラス・ティッシュペーパー・ゴミ袋(大小)携帯電話・地図・コンパス・ヘッドランプ・リュックサック(20リットルくらい)
残雪があるかもしれない2,000m以下の山(片道2.5~5時間)
登山靴(防水のしっかりしたもの)・速乾性のある衣服靴下(綿は不適)・雨具(防水透湿の上下)帽子・昼食・副食・飲み物2ℓくらい・帽子・バンダナ・持病薬・健康保険証・財布・手袋・サングラス・ティッシュペーパー・ゴミ袋(大小)携帯電話・地図・コンパス・ヘッドランプ・リュックサック(25リットルくらい)・スパッツ・ストック・ザックカバー
小屋泊縦走・登山
登山靴(防水のしっかりしたもの)・速乾性のある衣服靴下(綿は不適)・雨具(防水透湿の上下)帽子・副食・飲み物2ℓくらい・帽子・バンダナ・持病薬・健康保険証・財布・手袋・サングラス・ティッシュペーパー・ゴミ袋(大小)携帯電話・地図・コンパス・ヘッドランプ・リュックサック(35~50リットルくらい)・スパッツ・ストック・ザックカバー・着替え(1組くらい)・洗面道具・ツェルト・細引き
テント泊の場合
小屋泊縦走・登山にプラスして、テント・タオル・バーナー・コッフェル・食器・シュラフ・マット・シュラフカバー・ロープ
残・積雪期の場合
アイゼン・ピッケル・カンジキまたはスノーシューまたはスキー手袋予備・目出帽・標識テープ・ゾンデ・ビーコン・ダウンジャケット・オーバーグローブ、ゴーグル・タワシ・スコップ
岩稜帯の場合
クライミングロープ・カラビナ等登攀用品
沢登りの場合
クライミングロープ・カラビナ等登攀用品+沢用シューズ等沢登り用品
登山の形態によって装備はかなり違いますが、これらの装備の組み合わせになります
また、リーダーはこれらの装備に加えて、登山計画表・救急用品を持ちます。
必要に応じて、ホイッスルや熊撃退スプレーが必要な場合もあります
その他に有ると便利なもの
高度計・時計・GPS・トランシーバー・洗濯バサミ・メモ帳・テルモス・ベニヤ板・ライター・日焼け止め・携帯ウォシュレット・ナイフ・ウレタンマット・etc.
靴
種類は、ウォーキングシューズ・軽登山靴・登山靴(ナイロンコンビ)・登山靴(皮製)・重登山靴・アプローチシューズ・クライミングシューズ・プラスチックシェル冬用登山靴・
スキー兼用靴・沢用シューズなどがあります。
選ぶポイント
使用目的にあったもの
ソールのしっかりしたもの。
・柔らか過ぎたりトーションの弱いものは山道は歩きづらい
信頼のできるメーカーのものを選ぶ
防水性のしっかりしたものを選ぶ
重さはあまり気にしない
製造してから日にちのたっていないものを選ぶ
注意点
靴は生ものです。接着剤や衝撃吸収するためのポリウレタン部分は、水分や紫外線で加水分解を起こし、ソールの剥離などの事故があります。
アッパー部分の柔らかいものは、石や木の根っこにぶつけたときに怪我をする場合があります。
一般的に、インソールはコストダウンのために安いものを使用しています。インソールの専門メーカーのものを使用すると、疲れにくく膝の傷害も起きにくくなります。
靴下
基本は一枚で使用します。
夏は、クールマクッスやダクロンなどの中厚のものを使用します。
寒い時期は、ウールやサーマスタッドや発熱素材のものを使用し多少厚手のものが良いでしょう
注意点
綿のソックスやカジュアルソックスは使用してはいけません。
思ったよりも重要です。ここは金額をケチらない
雨具
ハイキング程度でしたら、ビニール製やポンチョ・作業用でも間に合いますが、この先山歩きやウォーキングを続けていく場合は、ゴアテックスを代表とする防水透湿素材の上下セパレートのものをお勧めします。
金額的には、10000円前後から上であれば十分使用に耐えます
ザック
入れる量にあわせて多少余裕のあるものを選びます。
重さよりも背負い心地や、フィット感を大切にしてください
大は小をかねます。
ポケットの有る無しやいろいろな機能がついているものよりもシンプルなものの方が使いやすい
目安は、
・日帰り 15~35リットル
・夏小屋泊 30~50リットル
・テント泊 45~70リットル
ということは女性で25リットルから35リットル、男性で30リットルから45リットルのザックをひとつ持っておけば、ほとんどの登山をカバーできます。
注意点
ザックには容量のほかに、バックレングス(トルソー)という身長や性別に応じたサイズがあります。
女性でしたら、XS~M
男性でしたら、MまたはLが標準です
信頼のおけるショップの店員に相談してみてください
テープ類はぶらぶらしていても切らないでください
ザックには防水性は余りありませんので、中の物を濡らさないためには、スタッフバックやインナーバック、ザックカバーを使用します。
レイヤーリング
着る物は、基本的には重ね着です。厚手のウェアはかさ張るばかりで温度調整はできません。綿の素材は、水分を吸収してくれますが、乾きません。
やはり、登山用のウェアを身に着けておくのが無難です。できれば温度調整をしやすいように、胸元を開閉できたり、袖をまくることがしやすいものが便利です。
最近はやりの機能性タイツやウェアは確かに効果はあります。積極的に使用することをお勧めいたします。
帽子
日差しを防いだり、ちょっとした雨なら帽子をかぶっていると防ぐことができます。
夏だったら素材をあまり気にすることはありませんが、汗をかいたときに乾かないと冷たく感じるので、乾きやすい素材とか薄くて防風性の有るものが良いでしょう。
つばのあまり広いものは、岩稜帯や、藪の多いところは適しません。風で飛ばないような工夫も必要です。
ストック
山登りでは、基本はダブルストックです。T字型は散歩散策用で、登山には適しません。
ストックの一番肝心な部分は、石突という先端の部分です。ここに、タングステンカーバイト等の岩に食い込む素材の全方位チップがついていないと、岩場でしっかりと支点を得ることができません。良いストックは、足の負担を約2割軽減してくれます。また、下りの安定感と、膝への傷害防止の効果も与えてくれます。安物は結局無駄になります。
先端に、ゴムのカバーを装着して使うというのは基本的に間違いです。
水筒
ポリタンクやアルミ製、プラティパスのような袋状のものやハイドロレーションに対応しているものなどいろいろあります。これは好みでよいでしょう。ただし、ペットボトルをリュックの脇にむき出しに入れておくのはいただけません。落としたり、割れて水が漏ったりします。
時計
必ず持ちましょう。高度計や方位形のついているものもありますが、あくまで参考程度にとどめておいてください。
ザックカバー
自分が今使っているザックより一回り大きいものが重宝します。小屋泊まりのときや濡れた服を区別したり、ザックから取り出した荷物を分別するときに便利です。
行動食
基本的に好みですが、自分が消費するまたは携行する分だけ持ちましょう
人に分けてあげる必要はありません。
たまに、冷蔵庫のように色んなものが出てくる人もいますが、これはいただけません。日帰りだとまだいいのですが、泊まりの時にはとんでもない量になってしまいますよ
ヘッドランプ
ヘッドランプは、日帰りでも必ず持ちましょう。アクシデントがあったとき、これほど頼もしいものはありません。ただし、必ず電池の残量は確認しておきましょう。カメラの電池と同じものを使っているものを選ぶと便利です。