羽生結弦 2011-2012シーズン年表
過去記事です。
2011年11月30日(水) 10:50
「人並みではない」負けず嫌い
小さい時から、負けん気の強さは頭一つ抜けていた。
「何か自分ができないと『悔しい』って思う気持ちが、小さいときから他の子とは一線を画していた」と阿部奈々美コーチは振り返る。
小学校5年生の終わりから阿部コーチに師事。悔しさをバネにする驚異的な吸収力で、あっという間に5種類の3回転ジャンプを覚え、12歳で全日本ジュニア選手権3位。トリプルアクセルを手に入れると、13歳で同大会優勝。そして14歳の史上最年少でジュニアGPファイナルを制し、同シーズンの世界ジュニア選手権で優勝した。
「負けず嫌いです。手が届かないような高い目標を置いて、そのプレッシャーに耐えながらガーッと登っていくんです。手が届かないようなものを、絶対にやってやると思って耐えて、考え抜いて、つかみ取ることに達成感がある」
負けず嫌いなどという簡単なものではない。どん欲な吸収力、何事にも耐える闘争心、あくなき探究心。頼もしいことこの上ない、アスリート向きのハートを持った選手として将来を嘱望された。
シニアの戦い方の必要性
ジュニア王者として、鳴り物入りでスタートした昨シーズン。ジュニア時代の勢いのまま、派手なシニアデビューを果たすかに思われたが、表彰台から遠のいた。ジャンプの技術面は、「トリプルアクセルは安定、4回転も確率が高い」という男子トップレベルだったが、「勝ちたい」気持ちが空回りし、試合となるとジャンプミスが出るようになってしまったのだ。
阿部コーチにとっては、初に等しい“シニアトップレベル”の教え子。コーチ自身も新しい戦略の必要性を感じていた。
「いけいけドンドンで良かったジュニアの時と違って、シニアにはシニアの戦い方がある。これからは冷静な判断、はやる気持ちを抑えることも必要になってくる。彼の気持ちのコントロールをしなければ……」
ジュニアでは、感情が溢れる演技力やジャンプなどの能力で、一歩抜けることができた。しかし、シニアは高い能力を持った者の集まり。才能があるかどうかではなく、それをいかに試合で出すかの戦略が勝敗を分ける。
「他の選手から吸収したい」欲が裏目に
昨シーズンのGPシリーズ、羽生の頭の中にあったのは「シニアのトップから、何でも吸収しよう」というどん欲なチャレンジャー精神だった。
この「欲」が良い方に出たのが、GP初戦のNHK杯。公式練習で、高橋大輔や無良崇人らの4回転トーループを目の前で見た。
「すごい。4回転ってこうやるんだ! やっぱり生で見ると違う!」
選手と同じ目線で4回転を見るのは初めてだった。練習の間に目で見て吸収すると、なんと本番で初成功を収めた。終わってみれば、総合4位と納得の結果だった。
「あの4回転の初成功で、試合中に他の選手から吸収しようという気持ちが、変に強まった」と羽生。
そして2戦目のロシア杯。「欲」は裏目に出る。優勝候補は、パトリック・チャン(カナダ)。昨シーズン、飛ぶ鳥を落とす勢いで4回転をバンバン決め、さらに極上のフットワークで演技構成点(表現面)も高得点をたたき出していた。
「今世界で一番評価の高いパトリックに勝てば、僕が王者。ファイナルにも行ける」
そう思うと、練習中、自分のジャンプの練習もそっちのけで、パトリックを追尾。エッジワークなどの軌道をすべてまねして、「こんなに深いエッジに乗っていたんだ!」「こんなにスピードが出ていたんだ」と実感した。阿部コーチは、「ちゃんと自分に集中して」と言ったが、その言葉も右から左へ。パトリックのことしか考えないまま試合を迎えた。
そしてフリー。4回転トーループが3回転になってしまうと、そこからジャンプ変更のシュミレーションができず、同じ3回転ジャンプを繰り返し跳び、ルール違反の0点となったのだ。
「地に足が着いていませんでした。冷静じゃなかったです」と羽生。結果、総合7位に終わった。
阿部コーチから改めて「自分に集中できていない」と指摘され、素直に納得した。
「奈々美先生に言われたことは正しい。アイスショーなら良いけど、試合の最中にキョロキョロして他の選手から吸収しようというのは、タイミングが違う」
ミスがあるほど、それをバネに成長していくタイプの羽生。反省を生かして、2011年2月の四大陸選手権は、自分に集中した演技で4回転をフリーで決め、高橋大輔に次ぐ2位と大健闘した。
(続く)
beeが初めて、「羽生結弦」という名前を知ったのは、2010年全日本選手権。
軽くジャンプを跳ぶ、
美しいスピン
しなやかな演技
bee『なんで、こんな子を知らなかったんだろう。。。こんな上手い子がどこにも出場していないなんて、、、』
と調べにいって、
2010GPシリーズロステレコム杯がボロボロだったことを知った。
当時の記事には確か
「今世界で一番評価の高いパトリックに勝てば、僕が王者。ファイナルにも行ける」
というよりは
パトリックのスケーティンングを間近で見た時にそのエッジワークに夢中のなってしまい
自分の演技どころか、彼のスケーティングの真似をずっとしていたという記事だった。
パトリックの演技はあまり好みではなかったけれど,,,
パトリックのエッジワークは凄いと聞いていたけど,,,,
羽生くんが夢中になるくらい凄いんだ。
やっぱり、パトリックって凄いんだー
(技術的な事は何もわかってな~い)
と、パトリックを尊敬するにいたったという、フィギュアスケートライトファンなbee
懐かしいなと思いつつ
『人並みでない 負けず嫌い』って。。。
羽生くんの根本って何も変わっていない気が。。。。。する