何気なく心の病気、心の障害・・・等と言いますが、改めて考えると心とは、何?・・と疑問がわいてきませんか?


現在の科学のレベルでは、充分に解明されていないのが実情のようです。

脳の働きと関係していることは確実ですが、脳のどの部位に関係しているのか、機能がどうのように繋がって、心が形成されているのか、詳しいことは殆ど解っていません。

また、魂という現代の科学では解明されていない未知の存在と同じように、人類にとって未開の領域です。


心は一種のブラックボックスと言えるでしょう。

外界からの刺激に反応し、何らかの反応が現れる、また内界の欲求等に反応して、感情、思考、行動等が生じてきます。

ただ単なる刺激に対して反応するだけではありません、記憶を蓄積することにより、心の構造と機能は変化し成長します。


しかし心の成長は簡単には出来ない。外界の試練や内的な敵等により、鍛えられて成長していきます。


心は、大きく分けると無意識と意識になります。

無意識では、自分の意志と関係なく働き、自分の力では制御も認識も出来ない部分です。

過去の記憶、知識等数々の性格傾向、課題や行動パターン等が蓄積され、無意識の奥深くには自己(個性)が形成されていると考えられます。

意識では、自分という主体、自分自身が認識出来る部分です。


心が安定するする為には、心の中に存在する多くの要素が統合され、一つに統合して機能することが必要となります。(善と悪・理性と本能・理想と現実主義等相反する要素が多数存在します)