1年の春夏秋冬を
4つに分けたものを「四季」
24に分けたものを「二十四節気」
72に分けたものを「七十二候」
といいます
本日は七十二候の第47番目
蟄虫坏戸
9/28~10/2
天気予報を見ていると何かと話題になるので
ご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが
〝むしかくれて とを ふさぐ〟と読みますよ。
『蟄虫坏戸』の一文字一文字を見てみると、
「蟄」は、隠れる・冬ごもりをする。
「坏」は、ふさぐ・閉ざす・埋める。
「戸」は、片開きの扉を表してます。
やっと過ごしやすい秋が始まる・・・
と同時に、私の心が寂しく感じるのは
外で活動していた虫たちが
冬支度を始め、土にもぐって姿を隠し
入口の戸をふさぐ頃なんですよね。
虫たちの世界は、基本的に
「動」から「静」へ
と転じるのです。
それが今日から5日間の『蟄虫坏戸』の期間なのです。
ハンサムで優しい目をしている金蛇(カナヘビ)は爬虫類。蜥蜴トカゲに似てますね!
貫禄のあるニホンヒキガエルは両生類。
どちらも昆虫類ではないけれど
両生類の蛙(カエル)や
爬虫類の金蛇(カナヘビ)、蜥蜴(トカゲ)に
虫へんがついていますよね。
七十二侯の春と秋に登場する「蟄虫」は、
〝虫だけでなく
両生類や爬虫類を含む〟のです。
さて、虫たちの冬籠りはそのままの姿なの?
なんて疑問も・・・
え?興味ない?そんなことは言わずに
虫たちは越冬をしますが、
成虫のまま越冬できる虫は少なく、
卵や幼虫やサナギなど様々な形態で冬を越します。
- コオロギやバッタ、スピリチュアルでも縁起のいいカマキリは卵
- カブトムシやセミ、タテハチョウは幼虫
- モンシロチョウやアゲハチョウはサナギ
- 集団越冬するカメムシやテントウムシは成虫。スズメバチやアシナガバチは新女王様だけ。
虫たちの越冬は
土の中、樹皮の隙間、枯葉の下など場所もさまざまです。
今日の最高気温は32℃
私の地方では、まだまだ懸命に夏を楽しんでいる虫たちがたくさんいます。
必死に鳴くセミ。
親心ではないけれど、暑い暑い夏は長かったのに、「なんでもっと早く地上に出なかったの?
もう相手見つからないかもよ?」
と心配になったり。
カマキリの道中横断、
静止している姿をみかけると
「あのさぁー、そんなにのんびりしてると車に轢かれちゃうよー」
私の移動時間に余裕がなく
引き返すのも、ちょっと躊躇しちゃったりするけれど、必ず戻って草むらに移動させたり。
まだまだ見かけるのが嬉しいような、
もう見かけなくなるのが寂しいような。
そしてちゃんと越冬できるのかなとか。
〝親心〟というものはこういうものなのよね。
9月28日「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」は春分前の
「蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」と
対になっています。
その日は来年の3月5日。
それまで
私の昆虫活動、略してコンカツも
活動停止を迎えます
とても淋しさを感じるけれど、
今季もたくさんいい出会いを出来たから
嬉しかったな。
ありがとうね。
また来季も
素敵ないい出会いとなりますように