今日はツチバチについて書いていこうと思います。
名前の通り、土に関係のあるハチです。
ツチバチは
ハチ目
スズメバチ上科
ツチバチ科
ツチバチ亜科のハチ
見た目からアシナガバチに似ており、刺されると痛そうなフォルムをしていますが
比較的おとなしく、むやみに人を襲ってくるハチではないんですよ
しかし、ツチバチもハチの仲間なので、捕まえようとしたり、驚かせたりすると自己防衛のために刺してくることもあります。
じゃ、刺されたら痛みはあるの?と不安になりますが、
メスのツチバチは、コガネムシの幼虫を麻痺させる程度の毒性なので、オスよりも毒性が弱く気性もオスよりもおとなしいです。
オスのツチバチは、刺されるとしばらく痛みを感じますが、人間の体に影響するほどの毒性はなく無害なのです。
見分け方は簡単。
触角の長さで判断できます!
オスは長くてメスは短いのです。
ということで、私が今回見たツチバチは
穏和な女の子。
こういう情報が頭の中にあるとビビらなくてすみますね!
さて、ここからはちょっとマニアックなツチバチ情報。
だーれも読まないと思うので
サラッと、小さい字でいっくよー
今回私が見たのは4月上旬。
この時期に見かけるツチバチは
成虫のまま、土の中で越冬をした個体です。
ツチバチの中でもなんの種類だろうと写真を見ても
「うーん・・・???」ということで未同定。
ツチバチは世界に約1000種、そのうち日本には約20種類いるとされていますが、
主に
ヒメハラナガツチバチは活動時期が5-11月
キンケハラナガツチバチは7-10月の行動なので
コモンツチバチ
私が見かけたのはヒメハラナガツチバチなのかな。
ツチバチはツチの中で産卵するんです。
「土の中なら安心ね!」ということではなく、これはツチバチの産卵方法に理由があるんです。
地中スレスレを飛び、産卵の際は嗅覚でコガネムシの幼虫を探り当て、穴を掘り、コガネムシ科の幼虫に卵を産み付けます。
幼虫に産卵?と感じる方もいらっしゃいますよね。
ツチバチのメスは産卵の時期になると、地中にいるコガネムシ科の幼虫を優れた嗅覚で探します。
見つけると地中を掘り、幼虫を見つけ、毒針を刺して麻痺させるのです。
麻痺をさせた後に、コガネムシの幼虫のお腹にひとつ卵を産みつけます。
その後、孵化したツチバチの幼虫は、コガネムシの幼虫を食べ成長していきます。
もし、お子さんが公園で砂場遊びをしているタイミングで、ツチバチが産卵をしているとお子さんに危険が及ぶかもしれません。
先ほども申し上げました通り、ツチバチは、こちらから危害を与えなければ刺してくることはありませんが、ハチを地面の近くで見かけたときには静かに離れたほうがいいかもしれませんね。
ハチに刺された恐怖から
ハチを嫌わないですみますものね。
私の好きな言葉
彼を知り己を知れば百戦殆からず
相手をしっかり把握していれば
怖い思いをしないでハチに対しても穏和な気持ちのままでいられるかもしれませんね!