酒は誰かの幸せも壊す。

私は好きな人も嫌いな人も
たくさんの幸せを
無自覚なまま
酒で狂って壊してきたはずだ。

本当に、酒をやめてよかった。
心からそう思う。

酒をやめていなかったら
死んでいただろう。



酒を飲んでは吐いていたし
尿蛋白が出るほど腎機能は落ちていたし
煙草も吸っていたから呼吸器もボロボロだった。

2015年3月1日から戰いを始めて
4年が経とうとしている。

まだまだペーペーなんだが
5年だろうが10年だろうが
この病は一生モノだから大差はない。






皆、この1日、1日断酒のために
少しずつ歩を進めてきただけだし
これからもそれぞれの道を
一歩一歩歩いていくだけだ。






断酒の誓いで違和感がある箇所がある。

「迷惑をかけた人たちに償いをします」

という文言だ。

いや、もちろん、
迷惑をかけた人たちに償いをするのは大事だ。

物を壊したら弁償しないといけない。
金では修復など出来ない人間関係や
かけがえの無いものを壊したら謝罪するしかない。

しかし、結論から言えば、
過去の過ちを全て償うこと
など出来はしない。

酒害者でないほかの人にすら、
それは出来ないのと同じように。

自分の罪は、背負って生きていく他ない。

汚れは一生とれない。

汚れたまま生きていくしかない。

それなのに綺麗なフリをしても仕方がない。

償いをするだけために生きるのは
今まで傷つけてきた者たちに失礼だ。

汚れた事に責任転嫁して
自分の眼で見ること
自分の耳で聴くこと
自分の声で喋ること
すなわち『自分を生きること』
を放棄してはいけない。


謝罪や返済が済んでからも
後悔を引き摺りながら
暗い顔で謝りながら生きるのは
償いとは違うと思う。

本当の償いは、彼らに胸を張れるほど
「自分の意思で幸せに生きること」だ。



失敗したからなんだってんだ、

うまく出来なくてもいい。

ズブズブに汚れてたっていい。

罪人も寂しかったら叫んでいい。



生きていていい。


そうじゃないとみんな生きる価値なんてない
ってことになっちゃうので。