このブログの小太郎さんという方と
こんなやり取りになりました。




保険制度上の矛盾点と医療側の状況や想いを伝えたところ、
「医者は頑張ってるという言い訳だ」と解釈されてしまったようで、議論が進みません。

やり取りをしていて
直近に送った文章はこう。


>小太郎さん
うーん、なかなか伝わらないものですね。
お薬手帳を持参していたにもかかわらず変わらなかったのであれば、保険査定を受けているはずですが、担当医師は身を切って大量に処方していたのでしょうか。

頑張ってると言いたいのではないのですよ。頑張るのが当たり前とおっしゃるのもわかります。命に関わる仕事をみな真剣にやっていますが、それでも医療も最終的には人の為せる技でしかなく、薬はリスクと隣り合わせで、盲目的に従って責任は医療サイドのみ、というのは危険な考えだと伝えたいのです。
安全だとされ厚労省で認められた薬でも25年経ってから副作用がわかることもあります。そのリスクはどの薬剤にもどの治療にもあります。「医師が処方したから、薬剤師が何も言わなかったから、安全なはずだったのに!」という憤りはごもっともですが、医療は万能ではないことも事実です。
出発点はあなたがたの「眠れないからなんとかしてほしい」という願いを叶えるため。そのために出来るベストを尽くした結果が悲しい事態を招いている。苦しさについての怒りを医師や薬剤師の怠慢だプロ意識欠如のせいだと矛先を誤らないでほしいです。

私はアルコール依存症です。確かにあなたが製薬会社を憎むように、私も高アルコール飲料を何も考えずに作るビールメーカーが憎いです。しかし、ビール会社を、最初にアルコールを勧めた人を、飲みに連れていった飲み仲間を、いくら憎んでも仕方がありません。飲み始めた時、誰もアルコールがこんなに人生を狂わせるなんて教えてくれませんでしたが、飲むことを実行したのは誰かといえば、自分なんです。自分の行動の責任は漏れなく自分にあるのです。

睡眠薬や抗不安薬とアルコールを一緒にして欲しくないかも知れませんが、依存を形成する化学物質であることに違いはなく、生活上困難を伴う何かを埋めるために飲んだ背景にも違いはないと思います。

タイトルの「チャンスがある人は止めて欲しい」の真の意味は、医師や薬剤師を責めることではなく、どうすれば同じように化学物質に頼らず生きていけるかを考えることではないんでしょうか?

ということを伝えたくて書きました。
伝わればいいなと思います。



帰ってきた返事がこれ。笑

リブログして展開してくださいとのご依頼ですし、こちらで対応しこの投稿で完結しようと思います。
()内は私の回答です。

>明歴々露堂々さん

あのですね。
何らかの主張があるならリブログでもしてご自分のブログでやられたら如何でしょうか?
(そうさせてもらいます。)

伝わらないのでしょうか?
あなた自身の主張が変わってきてるのでしょうか?
(主張が変わったように見えるのは、あなたの主張に矛盾があり動揺しておられるからです。)

ブログをもう一度読んだら如何でしょうか?
この医師が処方したのは200錠の内、12錠です。
承認量は超えてますが、レスプトにサラサラっと書けば通ります。
(レスプトではなくレセプト。読んで書かれている状況を理解していますが、承認量以上の処方でレセプトは通りません。適用症の承認用法用量外の場合、もれなく保険査定の対象になります。仮に承認容量を超えて出しているとしたら、その医師は自腹を切って7割を支払い、患者さんには3割負担で医療提供しているということです。大昔なら別ですが、今は厚生労働省からも通達があり長期連用、漫然投与については厳格化されつつあります。患者さんが別々の医師に服薬状況を隠して、であれば、個々のDrの処方は査定されないでしょう。たとえ数ヶ月横断的に確認したとしても、一つ一つの事例を見れば適正使用に見えるからです。それは患者さんが服薬状況を正確に開示しなかったから処方されてしまったという側面があります。ブログには1人の医師の指示とありますが、口頭で処方箋を伝言することはできません。診断がつき処方箋を発行されないと薬剤師は薬剤を処方できません。つまり、ひとりの医師の指示のもと患者がDr.ショッピングをして1日最大量の処方を少なくとも20近くの医療機関に服薬履歴を偽って診察を受け薬を集めたことになります。これなら医療保険負担での処方が可能になります。しかしこのような事例では、情報がなければ医師や薬剤師は対処のしようがありません。お薬手帳が機能しなかったと主張されていますが、20以上の医療機関の全てが疑義照会義務を怠ったとは考えにくい。もしそのかかりつけ医のその指示に従って集めたというのが事実なら、その医師に対し訴えを起こすべきです。そうでなくても、行動している最中にこの量の薬を飲めというのはどうしてもおかしいんじゃないか?と疑問を持たれても良かったかと思います。あまりに盲目的すぎます。説明してくださっていますが、医療保険制度を全く理解しておられないうえに、状況把握が曖昧で問題が何か明確になっていないようです。)

私は別に医師を恨んでませんよ。(笑)
ブログをよく読めば判るかと思います。
(ブログから私は医師への恨みを感じました。)

しかし、これ以上、新しい同じような患者は作りたくない。
(そう、其処が大事だと思います。)

似たようなことは20年以上、当事者自身が繰り返し活動してきました。処方の制限は改訂4回続けて行われましたが、まだ不十分だと思います。
(はい、私もそう思います。今回の改定も抜け道がありますから。しかし、先生方の一部は処方傾向の見直しを始めています。)

常用量依存と言う症状は、本人の問題もあります。
しかしながらその根本は精神医療の不誠実さではないでしょうか?
(根本はどちらにも原因が存在すると思います。精神医療はこれからの分野ですし、不誠実な医療機関もゼロではないので、大きな異論はありません。双方に問題がある、ということについては当初から述べている通りですが、小太郎さんにおいては当初私たちは被害者であるという持論を展開しておられ、今は議論に際してブログの記事を書かれて以降お考えが多少軟化されたようです。)

この20年間、医療の現場から出た改善案は驚くほど少ない。
薬害の側面も否定出来ない。
(少ない理由は薬剤の問題もさることながら、薬剤を求める患者さんが医師を万能と信じ込んでしまい100点を出さなくては非難されるから、という患者側の課題もあります。病院も下手な噂を流されたら潰れてしまうから。)

ちなみに本人からのコメントです。

最初、お前の主張に頷いて欲しいだけの自己中かと呆れたら、
いきなりのアル中カミングアウトに空いた口が塞がらなくなって、
最後には、タイトルの真の意味まで勝手に決められて
爆笑した!!!!!


(いきなりのご本人登場、いきなりお前扱いとは!笑 私も笑ってしまいました。同じ依存症に苦しむ仲間だからと声をかけた私が馬鹿でした。伝わらないことが理解できました。だから200錠も言われるがまま飲んでしまったんですね。もう関わりませんので、いつまでも不幸だ不幸だと仲間たちで傷を舐めあい、せいぜい残りの人生ずっとただ嘆いていてください。)



彼には彼なりの譲れないところがあるんでしょうが、
ガッカリしました。

理解できる人に理解してもらえたらそれでいいかな、と思います。

私は仕事上どうしても医療関係者側の話を聞くことが多いので、私自身偏っているのかもしれない。

医師をはじめ看護師薬剤師と多くの医療関係の仕事はお金が欲しいだけやメンツだけのためにできるほど生易しい仕事ではないから。
少なくとも医師になるにあたり当初「命を救いたい」という高い志を持っていた人でなければ、医師にはなれなかったのだから。

たしかに色々な人がいますが、そこは同じ。

そんな後ろ姿を見ているからこそ、毎日命と向き合い必死で勉強しておられる医師薬剤師の先生方の在り方を全否定するような論調に我慢できなかったのかもしれません。



ただ偏りなくもれなく当てはまるのは
「どの依存症も、自分でなった病」だということ。

ベンゾも酒も。
どんな経緯があったにせよ。

眠れないから薬を求め
寂しいから酒を求めた

その事実を他責にしているうちは抜け出せない

自己憐憫に浸っていれば
誰かを責めていればいいのですから
さぞや心地いいでしょうが
苦しさは消えない

なぜなら苦しさの根源は
自分自身の弱さや生きづらさだから。
その性根に正面から向かい合うことが
本当の意味で病いに立ち向かうこと
本当の意味で治療すること

それは医者でもなく薬剤師でもなく
私たちは、私たち自身にしか
できないことです。
他の誰も代わってくれない。

しかし、それは自分で気づかなくては
ダメなものなのかもしれない。
そういう意味では余計なことをしてしまったな。

1人でもあのやり取りを見て
「あぁ、そうか」と思って
気づいてくれたらいいな。

そのために違う立場でも同じ依存症だと
わかって欲しくて、割と思い切って
アルコール依存症のことを含めて書いたのだが…。


「アル中カミングアウトに空いた口が塞がらない」と、
同じ中毒者に言われるとは、
それこそ空いた口が塞がらなかったな。笑