“いくらまわされても 針は 天極を指す”
高村光太郎
どんなに周囲や自分が
外部の変化に振り回されようとも
己という針は、常に「天極」に立ち戻れる。
アルコール依存症だと打ち明けてから、
顔を合わせたのは久しぶりの
父からもらった言葉です。
父は書道家であり、
コレクターでもあるので、
わざわざ実家から高村光太郎直筆のかの言葉を
額に入れてプレゼントしてくれました。
言葉の意味の説明だけして、
「だから、がんばれ」だとか
「だから、大丈夫だ」だとか
「だから、信念を持て」だとか
そういう無粋な事は一切言わずに、
おそらく宝物であったにもかかわらず
大事そうに手渡してくれたときの、
両眼で全てを語ってくれていました。
すっごく、嬉しかったです。
父のそういう奥ゆかしいところに、
私は憧れていたのかもしれません。
