晴れ晴れとした気持ちだ。
朝起きるのが嫌じゃない。
「あぁしなきゃいけない」
「こうしなきゃいけない」
今まで雁字搦めになっていた鎖から
解き放たれたように、体が軽い。
「そのままでいい」なんて、
なんて、気が楽なんだろう。
なんて、落ち着くんだろう。
なんて、安心なんだろう。
「『生きているだけで幸せ』という人たちの
気持ちがほんの少し分かる気がするな」
などと思ったのは、初めてだ。
今までは、どういう意味か考えて、
そうか、
着床、出産、育児とさまざまな
生命関連性のリスクに晒されながら、
今もまだ生き延びられているという
『確率論的に「幸運」』を指して「幸せ」と
表現しているのかな、と理解していた。
そんな、数字の上でのことではなかったのだ!
「実感」の話だったのか!目から鱗だ!
怒りや憎しみは、
霧が晴れるように、霧散した。
ほんとだ。
誰も恨まなくてよかったんだ。
相変わらず完璧主義で負けず嫌いな
めんどくさく理屈っぽい人間だけど。
私はそれなんだから、それでいいんだ。
あぁ、よかった。




