「大縄跳びみたいな ぐるぐる回ってる。
みんなはその中で跳んでて入れって言う。
入ってみると、縄が僕の足に引っ掛かって、
止まってしまうんです。
何を、どうしたらいいのか分からない。
何を。どう言えばいいのか分からない。
ちゃんとできないんです。
いろんなことが、ちゃんとできないんです。」
特に集団で集まるとき。
みんな楽しそうに跳んでる。
息を合わせて跳んでる。
こっちは跳ぶだけで精一杯で
口の端を引攣らせながら笑顔作って、
「楽しいね」って言ってた。
全然思ってないくせに。
何が楽しいのか、理解できない。
なぜ息を合わせられるのか、解らない。
跳ばなきゃいけないときは跳ぶ。
仕事で必須じゃなければ、
跳びたくないのに無理して混ざらない。
たぶん、みんなと跳ぶのなんて、
「俺はちっとも楽しくない」。
過去に相談してみた。
相談すると、「みんなそんなもんだよ」って
口を揃えて言う。
嘘をつくな。
みんなそうなら、俺は、
一体なんなんだろうな。
だから「死ねばいいのかな」って
言った瑛太の気持ち。
分かるよ。すっごく分かるよ。
なんかそんな繰り返し。
何十年も回り続ける大縄。
背中に汗しながら見つめたり、
入って足に絡まって怪我したり、
それでも大縄は回り続ける。
ワァワァと騒がしい周囲に囲まれて、急かされて。
その気持ちだけは、すごく分かる。


