漁父 -36ページ目
最後
月さやかにして 星暗く
鳥鵲(かささぎ)は 南に翔ける
樹をめぐる 三度(みたび)なるも
依るべき枝の 絶えてなし
土塊(つちくれ) 拒まずして 山高く
流れ水 厭(いと)わずして 海探し
口中の食 吐きしは かの周公
世に慕わるるも むべなれや
かささぎ…鳥の一種、有能の士のこと
または流浪の人民とする
説あり
土塊…『管子』の中にある一文を
踏まえて。曹操の有能の士を
求める表現。
「口中の…周公」…周公旦ね。
故事を踏まえて
周公旦…周公旦は周の成王をよく
補佐し、建国直後の周を安定させた
※周公旦は賢士を厚遇した。
曹操がその周公旦を手本とした事を
述べるもの。
周の成王を助けた周公に
漢の献帝を助ける自分をなぞらえる
『短歌行』は前述した通り曹操の
政治の理想とか、広く人材を求める
望みを過去のものを踏まえ…めんどい。
曹操の考えが出てて彼が君主としても
すぐれていた感じが出とるね。
続き
明るきは かの月
されど その光 掬(すく)う術(すべ)なく
憂愁(うれい)のみ 胸底よりわき
しばしだに やむ時の なきぞ悲しき
さまざまに 道たずね
はろばろと 良き客(ひと)の来たりなば
心くだきて 酒席しつらえ
つもる話に 旧情(よしき)をば温めなん
月…有能の士のこと
胸底…むなそこ、きょうていどっちも。
心の奥底
だに…「せめて…だけでも」
はろばろ…はるばる
意味は大体わかるか…。
有能の士をまねく術なくて
憂いのみが心の奥底に
わいてくる。
せめて少しの間だけでも…
……ねぇ。
そんな感じですかね。
Part2です。
青き衿(えり) つけたる人よ
ひたぶるに 慕うはわが心
君をしも 求めんと
沈吟(いのり)つつ 今に至りぬ
鹿は鳴きて 友を呼び
仲むつまじく よもぎ食(は)む
我にも よき客(まろうど)あり
いざや 瑟(こと)ひき 笛吹かん
「青き衿…」…曹操が自分を補佐する
すぐれた人を求めるって意味
「鹿は鳴き…」…曹操が自分に好意を寄せる
優れた人たちを厚遇するの意味
つまり曹操が賢人を広く求めることと、
自分を慕ってくれた賢人には厚遇する
って意味。
これは『詩経』にある一節を用いたり、引用したり
しているんだけど、もっと知りたい人は図書館とかで
『詩経』 借りて みてさ…。
続く
もうすぐ「RED CLIFF」Part2が
公開されるので曹操の詩をひとつ。
全3~4部作になる予定
『短歌行』はどういう由縁があって
名付けられたのかに関しては、
歌声に長短があるからという説
宴席にて曹操が天下を広く
人材を求める願望を述べた物
吟じます。
<短歌行>
酒は飲むべし 歌うべし
人の命は 果てなきものよ
朝露に似し この生命
過ぎゆく日々は 徒(あだ)なりき
高ぶる心 歌に託すも
苦しき想い 消えやらず
この憂い 如何(いか)に解くべき
杜康(さけ)よりほかに何かある
いったん区切ります
杜康…酒造り の祖とされる人物
パソコンの変換が中中々うまい
具合にいかないんだけどさ。
西洋絵画とかで出てくる
「天使」が「天子」
って出たり、
「利口」が「李広」ってなったり、
「新発売」が「秦」とか「晋」て
出たり…。
まぁ中国史に関しての調べ物とか、
本とか色々入力するとそうなるよね。

