最後に《墨家》の


「戦国策」での


エピソ-ドを。




概略


楚の公輸般と言う人


が兵器を発明。


楚王はその威力を


確かめるため小国〈宋〉


を攻めようとする。


それを聞きつけ、


墨子は一日百里の


強軍を重ね楚に出かける。






【登場人物】




公輸般(こうしゅはん)


楚の人、兵器を開発


ちなみに雲梯(うんてい)


を発明。




楚王


楚と言う国の王




墨子


墨?(ぼくてき)








まず公輸般に


逢い彼を説得。




墨子


「私はそうであなたの


評判を耳にしました。


私はあなたの力を、


借りて楚王を殺したい。」




公輸般


「私は道義を弁(わきま)


えている。そんなことできん。」




墨子


「ではお尋ねしますが、


あなたは兵器をつくり〈宋〉を


攻撃なさろうとしています。


いったい〈宋〉にどんな罪が


あるのでしょうか。」




さらに墨子は、


「『道義てきに王は殺さない』と


言いながらも罪もない国を


攻撃するのは、『少数のものは


殺さないが、多数なら殺す』と


言う事です。これにどんな道義が


ございますか。」と。








なんという正論。


これ言われたら


納得せざる得ない。


最初の質問は結論に導く


巧みさ。




さっきの「白黒」の話とか、


「苦味の話」と一緒。