小学生ん時
同学年に
3組の一卵性双生児がおった。
その、ひと組の話。
女子やった。
仮に
A美とB美にしとこ。
もう
な
そっくり。
一卵性やから
当然っちゃあ
当然やけど
見分けがつかん。
小学6年の時
親が離婚した。
A美は父親に引き取られ
地元に残り
B美は母親に引き取られ
当時の国鉄で
四駅離れたとこに住むことになった。
父親は
パートタイマーのヤクザで
ろくでなしやった。
地元でも有名なクズで
みかじめ料を払わないお店に
イヤガラセをするのを
生業にしてた。
当然
A美は
ブスになった^ ^
顔カタチは
元々、よろしくはない。
そこに来て
生活苦
と
親父ストレス
きつい性格
歪んだ目つき
何でも半笑い
親父と
親父の悪い仲間に
育てられてるようなもんやから
言葉使いも
完全にオトコ。
そんな小学生は
中学生になり
当然
高校も行かずに
ぶーらぶら。
で
俺が高校に行った時
B美も同じ高校になった。
びっくりするくらい
そっくり^ ^
せやけど
やっぱ
女親に育てられたし
母親は
看護婦さんやって
生活も安定してたんやろ。
顔カタチ
体型
声の質まで
そっくりなんやけど
でんでん違う^_^
表情の付け方
目つき
言葉使い
発想の温和さ
ギスギスきたとこがないし
朗らかで
よう笑う。
ただし
あい変わらず
顔の性能は
よろしくなかった♪( ´▽`)
A美の方は
ずっも地元におった。
親父は生活保護を受けてた。
A美は
そんな顔面と性格やねんけど
次から次へと
ひとり暮らしのオトコを
見つけちゃ
そこに転がりこみ
働いてんだか
働いてないだか分からんが
そないして
生活してた。
A美によると
地方から出てきた
裕福な家の
ひとり暮らしの大学生に
寄生するんが
美味しいらしい^ ^
丸め込み易いんやろ。。
B美
卒業して
看護学校に
行ってたけど
どうなったんや知らん。
でも
A美と同じように
なんせ
男を作っちゃ
そこに転がり込み
次の男を見つけちゃ
また
転がり込み
決して
地元のメンバーには
手を出さず
単身赴任のサラリーマンや
学校の先生んちに
(県内での転勤多)
寄生してた。
一卵性の双子
同じ顔
違う生育環境
全く違う性格
せやけど
やることは
同じとこに
落ち着いたもんやから
「双子って
よう、似るよなぁ」
って
俺らのような
地域密着型
地元ーズの間では
長らく
評判になってた^_^
ずいぶんと
年月が経った。
40才を越えた
A美は
偶然
元嫁の会社に
派遣の環境整備員で来た。
元嫁も顔見知り。
すぐに
「お金、貸してくれへん?」
「一万、ええねん」
「来週、返すから」
って
頼まれたんやて。
元嫁は
うんざりして
2度と声をかけてこないことを条件に
5000円を貸した(やった)
同じ頃
現場で
食堂を工事してた。
そこの
パート従業員に
偶然
B美がおった。
「お金、貸してくれへん?」
「来週、お給料日やから、返すから」
「一万でええねん」
やって(@_@)
この同時性よ!
そん時
5人で現場入ってたんやけど
ひとり
2000円づつ出して
貸してやった。
その日
飲みに行って
あの18の頃から
今まで
どんな暮らしをしてたか
教えてもらう
って
条件で♪( ´▽`)
たいへん
オモロい話が聞けた。
オトコからオトコへと
渡り歩く
器量のよくないオンナは
どうやって
生き抜いて行くのか?
とても
タメになった。
しかし
銭を借りるタイミングまで
双子は
よう似とる
( ̄▽ ̄)