学校では
先生以外にも
たくさんの人が
働いてる。
教員、事務員、給食調理士、一部用務員
以外は
みんな、非公務員の非正規。
色んな雇用形態がある。
月給も日給も時給もある。
丸1日、働く人もおりゃ
半日や3時間勤務の人もおる。
そんな中
1日、3時間だけ勤務の
おネエちゃんがおった。
仕事は電話番や門の鍵の番。
学校の出入り口は
全て遠隔操作のフルロックなんで
登校時間以外に
学校に来る人は
全員、インターホンを鳴らし
職員室から
リモコンでロック解除をしないと
中に入れない。
様々な業者さんも来る。
宅配便、郵便屋さん
遅刻してくる生徒。
親と一緒に2時間目から来る生徒
（めっちゃ多い）
その都度
インターホンの対応をする。
電話もよく鳴る。
せやから
この仕事は
2人がかりでやってる。
やり甲斐はない。
そら、ないやろ^ ^
収入はそこそこええ。
時給はええけど
日に3時間だけや。
昼から
幼稚園に
子供を迎えに行くママさんとかに
ええ仕事やな。
で
その、おネエちゃんが
昨日
俺にお別れの挨拶に来た。
学校の仕事を辞めて
よそで正規で働くねんて。
ふーん。
ものすごい
お礼を言われた。
メガネを真っ白にして
（マスクしとるし）
ものすごい感謝された。
ふーん。
なんやねんな？？
名前も知らんおネエちゃんの
話を聞いた。
子供が2人おる
シングルマザーらしい。
どっちも中学生。
実家で
実の両親と暮らしてるから
生活に問題はない。
いち日、3時間
週5日勤務
お小遣いには充分。
でも
仕事はオモロない。
電話番と門番やからな。
しかし
楽。
冷暖房の効いたとこで
少しだけ働くだけやから
楽っちゃ楽。
来客も電話もない時は
大してすることないしな。
せやから
辞めれんかってんて。
でも
この2年
俺の仕事を見てて
このままじゃアカン！
って
思うてんて。
「和尚さんの仕事の仕方を見てて
ちゃんと働こう！って決心したんです。」
一年くらい前から
資格の勉強をして
（何の資格か聞いたけど忘れた）
8ヶ月、就職活動をして
仕事を見つけたんやてさ。
別に
職人になるワケやないで^ ^
会社員やで。
聞いたことある会社やったけど
忘れた(^◇^;)
「俺の仕事としてサポートさんの仕事って
全然、違いますよ。」
って言うたら
いちいち
例を上げてくれたんやけど
これが
まあ
なんて
俺の仕事の
細かいとこまで
見てたんやろ？
って
驚いたね！(◎_◎;)
ずっと
職員室におったはずやのに
なんでそこまで知ってんの？
って具合やった。
朝
巡回してる時
天候
気温
風を考えて
校舎の窓を開ける幅を
逐一、変えてんねんけど
それも知ってた。
花瓶の花の切り口を
2日に一度
新しい切り口にしてたり
各種提出書類は
締切日を待たずに
その日もしくは
翌朝に
必ず提出して
事務員さんの手間を減らしてたんも
知ってた。
ゲロや💩やタバコの吸い殻も
拾ってたんも知ってた。
そんな時間に
出勤してへんやろうに。
トイレのスリッパを
キレイに並べることも
手洗い場の
自動水栓の
フィルター掃除を
実はしてたことも
出入り口の鍵や
倉庫の南京錠が
固くなり
動かなくなることが
ないことも
知ってた。
まあ
よう見てるし
よくぞ
気づいたもんだ。
学校の仕事は
職人世界と違って
新しく作る
とか
壊れたもんを直す
ではなく
今、あるものを
トラブルなく運用することやから
なんもないことが
誰も
何も
気にせずに
生活できることが
1番やん。
その為に
毎日
無数のことをやってる。
そこを
見てるヤツが
おったんやな。
驚いたわ。
初めて
バレた\(//∇//)\
ほんで
「私もちゃんと仕事しよ！」
って
決心したんてよ。
昨日で
辞めていった。
名前も知らん
小太りのおネエちゃん
頑張って
働けよ。
ほんで
俺みたいなヤツを
次の旦那にするなよ。
目端の効くヤツが
家におったら
鬱陶しいて
しゃあないぞ。
ちょっと自慢^ ^
俺の仕事で
人生が
少し動いた人の話。
実は
あと
2人おる
(￣▽￣)