ゴールデンウィークくらい
おさめた現場。
ヒトシニがあり
染みのついた
押入れのベニヤの上貼り
と
その他、ゴソゴソ。
また
依頼が来た。
今度は
フローリングの上に
何かナンカやってさ。
こないだ
行って
ナンカ気色の悪い
合板フローリングの上に
下地処理をして
木目調のフロアタイルを
直張して
キレイキレイしてきた。
壁紙も貼り替えたし
襖も張り替えた。
俺は
基本
霊魂の存在を信じとる。
オカルト的なもんは
すべからく
信じとる。
ただ
唯一、信じないのは
死霊
とか
悪霊の祟り。
今回は
そんな話。
俺は祟りを信じない。
そこの一期工事が終わって
しばらくしてから
不動産屋から電話があった。
ま
別口の工事の依頼やってんけど
そん時に
「和尚さん
戸襖を逆に入れて
ウケ、狙うんやめて下さいね。」
って言われた。
そこな
和室と洋間が隣接してて
間に戸襖がある。
当然
和室側が襖紙。
洋間側が壁紙や。
和室側は丸い引手やし
洋間側は
長方形の引手。
間違いようがない。
ところが
不動産屋さんが
現場に行くと
襖が洋間に。
壁紙が和室に向いて
はめられてらしい。
俺は
この商売を
もう30年近くしとる。
そんな間違いをしたことないし
そんなオモロない
ボケはしない。
(とは、言い切れないけど)
「そんなん
しまへんて。
誰ぞ、間違えたんでっしゃろ。」
「和尚さん以外に
誰も、あそこに
入りませんよ。
ってゆうか
入りたがりませんよ。。」
何やねん、それ。。。。
別の日や。
現場では
必ず
その日の終わりに
水道の止水栓を
止めて帰る。
水漏れ事故防止の為や。
そのマンション。
止水栓は
一階の駐車場前に
固まってある。
鋳物の蓋を開けたら
裏側に
油性の白マジックで
205(号室)と書いてある。(仮)
水道メーターの蓋にも
205(仮)と書いてある。
止水栓は
グルグル回す式のやつ
や、なしに
開ける、閉めるの
T型。
確実に〈 閉める 〉
にした。
翌日
現場に出て
まずは
トイレに。
流す。
しまった!
下で
止水栓を開けてくるんを
忘れた。
ところが
ところがや
水が出る。
溜まってる水が出てるんやなしに
フツーに
出る。
流しも出る。
洗面所も風呂場も出る。
?
下に降りて
止水栓の蓋を開けた。
ちゃんと
〈 閉める 〉になっとる。
蓋の文字も確認した。
205(仮)や。
メーターの風車も
クルクル回っとる。
台所の水栓
開けっぱなしで降りてきたからな。
?
謎や。
試しに
他の部屋の止水栓の蓋を開けてみた。
鋳物の蓋で
土やなんで
固まっとるから
開けにくい。
開けた。
全部
〈 開 〉や。
ま
他の部屋は
全戸入居なんやろ。
謎や。
もしかして
もしかしてやで
これが
これが
死霊の祟り
ってやつか!
死霊が祟って
文字を書き換え
俺が
止水栓を
開け閉めすると
全然、関係ない部屋の
水が
出たり、止まったりするんか!
これは
怖いぞ!
隣の
部屋と書き換えられとったら
その部屋の住人が
ジョギングから帰ってきて
さあ
シャワーしよ♡
って思うたら
水が出えへんねんで!
怖いでぇ。
それとかやで。
晩飯に
かしわ(鶏)の照焼きして
食って
さあ
洗おう
と、したら
水が出えへんねんで。
甘辛いタレ
とか
脂が
ニッチョリした皿を
洗うことができへんねんで。
そら怖いわ。
夜
窓の外に
何か顔が映ったり
囁く声が聞こえたり
換気扇の音が
呻き声になったりしても
実質
害はないやん。
ところが
水が止まる!
そらそら
かなん祟りやわ。
ほんで
なんでか
現場のおっさんが現れて
止水栓をゴソゴソしたら
急に
水が出だすねんで。
怖い怖い。
さらに
おまけとして
夜中に
何故か
空き室やのに
建具を
外して
裏表、逆にして
はめ直し
へへへへへへ
と
笑う声が
聞こえるかもしれん。
これは
これで
恐ろしい
死霊の祟りや。
世の中には
科学では
解明できない
不思議なことが
多くある。
以上
和尚の
死霊レポートでした♪( ´▽`)