神に召されるまで | 日々是妄想

神に召されるまで

マスイ科部長=シュリツ室部長のところに整形の先生が相談にやってきた。

交通事故で車に15mほど飛ばされ、足がバキバキになり心臓にも脳にもダメージが来ている男性50代働き盛りのまさに大黒柱だ。

骨折のシュリツにはゴールデンタイムというものがあるそうで、あまり遅くなってやっても治りが悪かったりするものだそうだ。

なので、大変な状況ではあるが今のうちに骨折だけでも完治とは行かなくても整えておきたいということで相談だ。

しかし、心臓の先生は「シュリツはしない(できない)」と言っているとのこと。

脳の方は何でもかんでも(と言うと語弊があるが)やっちゃう皆さんなので、やってもいいが心外がやらないならな~という方向。

とにかく心臓と脳は様子見なのだ。

様子見しているうちにゴールデンタイムは過ぎていく整形は焦っているのだ。

でも、はたして今後立ちあがることができるのか?

(でなければ整形のシュリツをする意味がない)

奇跡が起こることを願いながら、大変なリスクがあるのに全麻でシュリツして大丈夫なのか?

暫く部長と整形医の問答は続いたが、答えは出ずもう一度3科他で話し合うことになった。



生まれつきの顎変形症でご飯も普通に食べられなかった女性が2度目のシュリツ。

(一回では出来きらないほど重傷だったため)

ベテランのカンゴシさんも「エッ!」と言うほどだったそうだが

二度目でご飯を普通に食べられるようになったそうだ。

「生まれて初めてです=♪」と大変な喜び様(ジュツゴ回診したマスイイシの話)だそうだ。



1階の外来に行けば、なんとか治したい元気になりたい人でごった返している。

そんな皆さんを見るに付け、安易に自殺しちゃう行為が悲しくてしょうがない。

それを選択するしかない境遇になってしまった人なら本当に同情するけれども、

なんだかファッションのように自殺しちゃおうと思ってる人は、一回病院でも養護施設にでも行って車椅子のひとつも押してみてはどうなのか?



と、ここまで書いてこんなタイトルでよかったのかとか色々気持ちの整理がつかないまま、最初に書いた50代男性に奇跡が来るといい!と思いつつ終わり。



あ、奇跡の話を思い出したので最後に

今年の夏、シュリツ室のフチョウさんが当番で休日の救急外来で働いていた時に

プールで溺れた小学生(男)が運ばれノウシ状態になった。

お婆ちゃんがフチョウさんの胸の中で可愛い孫だったいい子だったとオイオイ泣いたそうだ。

明けて翌日、フチョウさんが色々な仕事のために朝院内のあちこちを回るのですが

チョット気になって救急病棟へ立ち寄ったら、男の子が息を吹き返していたそうだ

「おばちゃーーーーん!!」とフチョウさんに抱きついてきたそうな(意識不明だったはずなのに、なぜフチョウさんに?その辺は不明)

あまりの嬉しさにフチョウさん、シュリイツ室へ帰ってくるなり

「みなさ~~~~~~~んとってもいい話~~~~

と話し始めた。

フチョウさんが院内回りをする前に、その子の話は皆聞いていたので

息を吹きかえしたと聞いて皆大喜びだ

その日の活力になったのでした。