私は、「株を買うタイミングを図るのは投機」と言われていることに偶に疑問を抱くことがあります。
やはり、この時に買ったほうがいいというのはあると思います。
そしてそれはプロである機関投資家が相手だとしても素人が判断できる軸があると思っています。
なぜタイミングを図るのは投機なのか
まずはなぜタイミングを図って買うのが投機とよばれるのかを考えてみたいと思います。
一般的に株価はその銘柄に関する情報をすべて市場が織り込んでいるから、機関投資家などが、新しくでてきた情報を瞬時に読み取りそれが株価に反映されるという前提に立っていると思います。
株価が下がったときにはなにかその銘柄に関する負の情報がでたときで、株価が上がったときはなにか好材料がでてきたときそれを市場が即座に反映するというわけです。
この部分に関しては、私も特に異論はありません。
ではなぜ私はそれでもタイミングを図ろうとするのかを考えていきたいと思います。
本質的価値
好材料や悪材料の種類によっては、銘柄や企業の本質的価値自体は変わっていないケースがあります。
例えば、最近中国から投資家が資金を引き上げて中国株が下落したというニュースがありました。
資金を引き上げた背景には、いろいろな理由があると思いますが、企業の本質的価値が下がっていない部分も多くあると思いました。
その場合には価格は価値に対して割安になるので、買いを増やしてもいいと考えています。
また、ベースフードのカビ事件や住友化学の赤字なども大きく株価を下げました。
もちろん、すぐに返金のために利益が下がったり、今後の見通しが悪いなど悪材料はいくつかあると思います。
それらが本質的価値が下がるものなのか、短期的な利益が下がるためのものなのかは考えることができると思いました。
好材料が出て株価が上がる時も同様に考えることが出来ます。