最近読んだ本「できる人は統計思考で判断する」を紹介します。
おすすめ度⭐⭐⭐
おすすめ度は⭐3つです。
理由としては、内容は大事なものが結構含まれているものの、この本を読んだからと言って何か実践ができるかどうか、本質的な能力が上がるかどうかといえば、そうでもないかなと個人的に感じたからです。
考え方のレパートリーを広げるのには適している本かなと思いました。
まとめ
- 情報を捉える方法
- リトルの法則:1分間に自分の後ろに並んだ人数によって、行列の待ち時間を推定する
- バタフライ効果:初期条件のわずかなさが、結果に大きな影響を与える
- シンプソンのパラドックス:2つの工場の不良品率を改善するためのトリック
- 交絡因子:原因と結果以外に、因果関係に影響を及ぼす因子
- 外挿バイアス:今のトレンドが今後も続くと考える傾向
- 群れ戦略&縄張り戦略
- 群れ戦略:共にいることで防御力を上げる
- 縄張り戦略:個体が分散することで限りある資源をわかちあう
- メタ戦略:置かれた状況に合わせて、臨機応変に使い分けることが大事
- 数字
- 独立事象は掛け算すればよいが、そうでない場合は単純な掛け算は意味がない
- 平均値の落とし穴:外れ値が大きな影響を及ぼす→中央値、最頻値の利用
- 主観確率:迷信や不合理な出来事の説明として使ってしまう特定の事象が珍しいと思うこと(例. 墓参りに行ってるときに家に隕石が落ちた)
- 独立事象に対して、平均への回帰を適用してしまう過ち(例. 100円の表が連続3回でたらつぎは裏が出る確率が高くなると考えてしまうこと)
こういった例を見ることで普段の考え方をもう一度見直して、出されている数字とそれを使った主張が正しいのかをしっかり見定める必要がありますね。
高校生以来の確率で頭が固まっているなと感じました。
