最近「アリババ 世界最強のスマートビジネス」という本を読みました。
とてもおもしろい本だったので紹介したいと思います。
アリババとは
アリババとは、中国のECから始まったインターネット企業です。
時価総額は、2245億ドル(33兆2260億円)という規模の会社です。
トヨタと同じくらいの時価総額ということになります。
かなり大きな会社ということがわかります。
アリババを支える2つの要素
こちらの本は全部で388ページからなる結構ボリューミーな本ですが、本質的なことは、2つの重要な要素です。
その2つとは、
- ネットワークコーディネーション
- データインテリジェンス
です。
それぞれがどういう意味なのか、どのような役割なのかを説明したいと思います。
1️⃣ネットワークコーディネーション
アリババが提供するプラットフォームにより、無数のプレーヤー(オンラインプラットフォーム、売り手のオンライン店舗メーカー、物流プレイヤー、ネット決済)がつながることによる不可能が実現できるようになったということです。
11月11日は独身の日と呼ばれ中国ではショッピングが楽しまれていますが、2億〜3億の配送の1億個は3日以内に配送が終わるという驚くべきスピードを実現できているのは、無数のプレーヤーをつなぎ、同時に様々な業務が推進できるプラットフォームの後押しがあってこそのものだと言うことです。
直列で繋いだら確実に不可能なことを、小さなプレーヤーが同時に動けるように連携を可能にすることで飛躍的に全体効率を向上させました。
また、これにより多くの個人や中小企業が、プレーヤーとして輝く事ができるようになりました。
2️⃣データインテリジェンス
無数のプレーヤーを結びつけたことで、取得できるデータ量も格段にあがり、さらに多様なデータを取得できるようになりました。
このデータに対して機械学習を用いて自動的にシステムが賢くなっていくように設計することで、絶えずプラットフォームが自動で自分を改善し続ける仕組みを作ったということです。
意思決定のプロセスをできるだけ自動化し、効率化しました。
一つの例としては、小規模事業者に取って融資を借りるのがとても大変だったのですが、アント・フィナンシャルでは、小規模事業者の多種多様なデータを用いて機械学習から、融資できる金額や返済期間などを全て自動で判断するようにすることで、融資を簡単に素早くできるように変えました。
そして、不履行率も1%以下に抑えることに成功しました。
自分への応用
この例を自分に直接当てはめるのはとても難しいです。
一方で考え方として、自分がどのようなプレーヤーで勝負していくのかを考える上でとても参考になりました。
この本でも書かれていましたが、点、線、面にわけて考えることができます。
- 点: 個人のプレーヤとして専門性高く機能をサービスとして提供する
- 線: 点を結びつけ、実際の生産やサービスを提供する
- 面: アリババのようなプラットフォームを提供する