インデックスファンドへの疑問を一つ紹介したいと思います。

 

インデックスファンドは、ある指数に連動する形で動いているものです。

 

一般的な指数(S&P500などを含む)は、時価総額の加重平均となっています。

 

その指数に連動するインデックスファンドの構成銘柄の割合も時価総額の割合を反映することになります。

 

つまり、時価総額の大きい企業の株の割合を多く持って、時価総額の小さい企業の株の割合を少なく持つということです。。

 

以下のようなケースを考えてみましょう。

 

単純に、A社時価総額10兆円、B社時価総額5兆円、C社時価総額2兆円、D〜F社時価総額1兆円。この場合のインデックスファンド内の構成銘柄の割合が 10:5:2:1:1:1となっていたとしましょう。

 

時価総額の大きい企業=発行株式x株価が大きい企業A社の株価が大きく下がったとします。

 

株価が2割下がり、時価総額が10兆円が8兆円になったとします。他の会社の株価に大きな変化はなかったとします。

 

このとき、インデックスファンドは、構成銘柄の割合が 10:5:2:1:1:1となっているので、調整する必要があります。

 

10→8にしてあげないといけないので、新しく買い増す分が多い場合には、A社の買い増し分を減らせば、残りの会社の割合を増やすことが出来て、構成銘柄の割合をうまく調整できます。

 

しかし、買い増し分の調整だけでは足りない場合には、インデックスファンドが持っているA社の株を売却しなければ構成銘柄の割合にあわせることが出来ず指数に合わなくなってしまいます。

 

この場合にはインデックスファンドに損失が発生することになります。なぜなら、今までA社の株が高いときに買っていたものを大きく下がったときに売って構成銘柄の割合を調整しなければなくなったからです。

 

トップの企業が、インデックスファンドの構成比率に影響が出てしまうほど暴落すると、インデックスファンド自体へのダメージでてしまうことになると思います。

 

そのため、インデックスファンドを買う際に考える必要があるのは、構成銘柄のトップがどれだけの割合をしめているかということと、どれだけ取引されているかということかなと思っています。

 

今の段階では実際にどのようにインデックスファンドが構成銘柄比率を調整しているのか詳しくわかっていないので、調べてわかったら、また別の記事で書いてみたいと思います。