どうして4,5歳の男の子は、ママを困らせることばかりするの? | オンライン相談室beco*臨床心理士すやまともこ(すっちー)

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おはようございます!

朝晩寒くなってきましたねー。
武蔵小杉でカウンセラーをしています
すやまともこです。



さて、今日のテーマは、

どうして4,5歳児は、友達を叩いたり、
嘘をついたり、反抗的だったり、
ママを困らせることばかりするの?
特に男のコ!!

です。


急に真面目!(笑)

最近よく聞かれるから、書いておきますね。




(画像はテレビ朝日よりお借りしました)







このテーマは、発達心理学の巨匠
エリクソン先生に聞いてみるのが
いいと思います!



(すっちー)
エリクソン先生!
どうして4.5歳の男子って
粗暴で、やっちゃダメなことばかり
するんでしょうか?
優し子に育って欲しかったのにどうして?😢



(エリクソン)
それはね、その年齢の発達課題から来るんです。
遊戯期は、「自主性」と「罪悪感」の狭間で揺れ動く時期なんですね。
そして1番のテーマは「目的」。
目的のために、自分で考えて行動することが、この時期の子供たちにとって、とても重要なことなんです。




ふーん。なんか難しそうですね。




そんなことないですよ。
2,3歳の子どもは「イヤイヤ期」で、何でもかんでも嫌がるのはよく知られてますね?

これは、この時期の子は「意思」が発達のテーマで、「自分はママや先生とは違うんだ!」って意思表示を一生懸命する結果なんです。

4,5歳になると、「意思」からその先にある「目的」にテーマがうつります。




「目的」っていうのは、「競争に勝つ」「注目を集める」「好きなおもちゃで遊ぶ」「好きなおかずをゲットする」とかですね。

この目的のために、自分で考えて、具体的な行動に移す。ここで「自分で考えて」ってところがポイントなんです。「大人に言われて」じゃダメなんですね。




だから、大人が嫌がるような方法(脅したり、嘘ついたり)で、目的を叶えようとすることが起きてくる。手段は選ばずっていうね。

自然な成長の形だから、安心して大丈夫。





そうは言っても、お友達を怪我させたり、下の子にひどいことをしてたりするので、心配です。。




そうですね。だから、「自主性」の反対が「罪悪感」なんです。

本人がやり過ぎて、「しまった。ひどいことをしてしまった」と学ぶことが、非常に大事なんですね。ここで、加減を学んだ子は、大きくなって力がついた時に、どこまでやっていいのか、見極められる子になるんですよ。




ここでやっておかないと、目的のために頑張れない弱々しい子になったり、感情が爆発した時に自分の力をコントロールできない子になる危険があります。




だから、4,5歳の元気のいい子に手こずっているお母さんたちには、

「今あなたが頑張って向き合ってることは、とっても大事なことなんですよ。将来お子さんが、“本物の”強さと優しさを持った大人になるための、レッスンなんですよ」

と伝えたいですね。




そうですか。思いやりのない子になっちゃったわけじゃないんですね!よかった。
お友達のママにも伝えますね。
先生からもメッセージもらえますか?




全国のわんぱく坊主を育てるお母さん。

あなたの子は、乱暴で思いやりのない子なんかじゃありません。
将来自分の力を人のために使えるように、今一生懸命課題に向き合ってるんです。


だから大丈夫。
安心して、取っ組み合って下さい。


「目的」が大事な時期なので、
・この子の行動の目的は何だろう?と考える
・それを先に満たしてあげる
・望ましい手段をすかさず褒める
・やってはいけないことを何度も伝える

と、とってもいいと思いますよ。

応援しています!
エリクソンより。

エリクソン先生↓


(こちらのページより画像お借りしました)




いかがでしたでしょうか?
参考になれば嬉しいです😊
ほかの年齢の発達についても、
少しずつ書いていきますね!


お楽しみにー🍀