息子は発症してからいろいろな武勇伝があります。
分かりやすく言うと、症状に引っ張られて自分をコントロールできなくなる。
この頃も日本に帰国したときに滞在していた某所で具合が悪くなり
早朝行方不明になりました。
結局某所からかなりの遠方にいてそこの教会の方々に見つけてもらい2泊ほどお世話になってます。
迎えに行ったときに神父様に「言葉の発達に遅れがあり、生育環境が特殊だったのでは?」
と言われました。
12歳までは家族で日本で暮らしていたのですが中学から高校の途中まで
主人と二人きりアメリカで叔母の家に2年、主人と二人で2年生活していました。
叔母の家での生活は想像以上に過酷だったと思います。
いきなりの現地校での勉学、英語の知識なしでの渡米、日本文化とはかなりかけ離れた
叔母の家、4人のガサツな従兄妹たち、たった一人頼りになるけれど忙しくて帰ってこない
父親、いつまでたっても渡米しない日本にいる家族とこの上ないストレスが
あったと思います。
もともとの性格や、吃音による素因にアメリカでのストレスが少しづつ
病原を育てていったのではないかと想像してしまいます。
発症は大学の卒業間近でしたが、アメリカで自分のアイデンティティーがどこにあるのか
分からないでいたのかもしれません。
私自身もアメリカに適応するのに10年くらい時間が必要で
子供の苦しさを無視してしまっていたのかもしれません。
この頃「Eye Love You」で主演を務めた韓国人俳優チェ・ジョンヒョプさんも
南アフリカ留学中にてんかんを発症しています。
アジアとそれ以外の諸外国では文化に大きな相違があります。
日本にいると気づかないのですが、実際に住んでみるとアジア文化、特に日本文化は
独特であることがよくわかります。
息子が発症して今頃になってつくづくと親として息子の気持ちを何にも
分かっていなかった、今も分かってあげられていないと反省することがあります。
前記の言葉の遅れですが、薬が強くてしゃべれないのが主な原因だったかも
知れないのですが、普段から寡黙で自分の思いをあまりしゃべらない=言語化が苦手
であることをこれだけ症状と薬で判断が難しいのに神父様は
よく見抜いたと思います。