日本サッカー協会の“司令塔不在”
1月18日 岡田監督が報道陣に向かって以下のように語った。
W杯メンバー発表について
「Jリーグが終わってケガ人を確認したら、翌日か翌々日(5月17日か18日)に発表する」
W杯メンバーへの取材制限について
「5月17日でリーグは休みに入る。(代表選手には)何日か完全オフにして欲しい。プライベートとして、取材も入れないよう選手に伝える。」
1月19日 日本サッカー協会(JFA)の原強化担当技術委員長は以下のように語った。
W杯メンバー発表について
「メンバー発表は一番いいタイミングを考える」
W杯メンバーへの取材制限について
「現実的には取材を受けないことは難しい。例えば(メンバー発表の可能性のある)5月17日に練習しているクラブもあり得る。そこで代表選手の取材を制限することはできない。」
それぞれのコメントの前後関係から、原技術委員長が岡田監督の発言を全面的に却下したことは明らかである。岡田監督に“勇み足”があったのかも知れないが、協会幹部がすぐにその“火消し”をするということは異例のこと。一枚岩であるべき両者の関係が“どうやらおかしい”と言うことが容易に想像がつくドタバタ劇である。
これだけで十分に情けない話であったが、私にとっての“異様な事態”は、別のポイントにある。
岡田監督のコメントを否定するのは、通常なら協会を代表する立場にある幹部(具体的には会長、副会長、専務理事)の肩書きを持つ者、あるいはその代理としての“広報担当”であるべきであろう。
しかし、今回報道陣にコメントを発したのは“強化担当の技術委員長”であった。
はぁ~?何で~? まともな組織では絶対にありえない。
原委員長は語った。
「ああいう形で(新聞紙面に)出ちゃうのは驚いた」
私はこう返したい。
「あなたの口からこういうコメントが出ちゃうのは驚いた」
日本サッカー協会は1月6日にも2018&22年W杯招致委員会が37人の招致委メンバーを発表した際にも、その直後に一部から公表の了解を得ていなかったとして、特別顧問の発表を取り消すと言う不手際があった。
トップから末端までガタガタのお粗末な組織。こんな状況で「世界のベスト4」が目標とは・・・期待しようにも期待できない話である。
大会後、岡田監督は退任するだろう。私としてはその前に、あなた方が退任して欲しい。
JFA幹部の皆様、聞こえてますか?あなた方のことですよ。
魂のフーリガン