サンダンスでは現在インジェクション車、キャブレター車問わず 全ての車輌にリチウムイオンバッテリーを推奨している。
何故ならリチウムは従来の鉛バッテリーと比べ幾つものメリットがあるからで、柴崎氏が「リチウムにしない理由が見つからない」と豪語するほど 優れた機能が満載だそうだ。
 
 
ひとつは何と言っても自然放電率が極端に低いこと、いや、ほぼ放電しないと言っていい。
何と鉛の約1/6〜1/8以下の放電量で、中には4年以上バッテリーを繋ぎっぱなしのショベルを一度も充電せずに乗っているという実例もあるほどで、今も尚その日数は継続中という驚くべき事実。
 
そして二つめは小さくて軽いこと。
鉛と同様のスペックで30〜50%小型化かつ50〜80%軽量化されている。
因みにハーレー純正の鉛バッテリーが重量約5kg(スポーツスターモデル)〜10kg(ツーリングモデル)であるのに対し、リチウムバッテリーは何と1kg〜1.5kgにも満たない。(同800g〜1.4kg)軽すぎてオモチャミタイダ...
 
 
左が鉛バッテリー、右がリチウムバッテリー
 
 
また寿命が長いこと。鉛より3〜5倍も長生きする。
種類によっては2,000回もの充放電が可能とうたっている製品もあるも、実際にそれだけ使い倒すことはなかろうが、、(2,000÷多く見積もって仮に月2回の充電としても、、=ハ、80年!オレより長生きやン)
 
その他にも、充電スピードは早いわ(フル充電で2、30分)、環境には優しいわ(鉛より断然少ない有害物質)、と、とにかく良いこと尽くめなのだ。
 
逆にデメリットは?とよく聞かれるがそれは、無い。
いやいや、冬場のエンジンスタートは?とよく言われるがそれは、無い。
セルに僅かなコツがいるだけでそんな使い勝手の煩わしさなど 皆無に等しいチャンチャラオカシイ。
 
 
大きさも鉛の半分近く小さくなっている
 
 
ところで今ヘリテイジに装着しているEFIツインテックは、走行中電圧が低くなると自動的にアイドリングを上げ正常値に戻してくれるという賢い装置が付いているのだが、ここ最近純正の鉛バッテリーが弱ってき、600に落としてある筈のアイドリングが走行時、停止時に拘らず自棄に上がる。
 
ヘッドライト+フォグランプを点けると完全にアウトで、時には2,000とか3,000にまで上がったままエンブレも真面に効かない状態になってきてしまったので、これはあかん、とバッテリーを交換することにした、リチウムに♡
 
ウンウン、これが巷で噂のリチウムか。おッ?
 
…あれ?おかしかな?…
頗る快調になる筈、にも拘らず前にも増してアイドリングの高い状態が顕著に出るようになってしまったではないか。ナンデヤネン!
 
 
…原因はレギュレーターだった。
 
こ奴が電圧を下げたりまた上げたりと悪さをするのでアイドリングが安定しない、らしい。
渋々レギュレーターも追加で交換をお願いする。
 
あゝ悲しいかな、手痛い出費が嵩んでゆく。
 
 
純正レギュレーター
 
 
このヘリテイジはTC96の2007年モデルなのだが、メカニックの丸山さんはポツリと呟きはった。
「2008年からレギュレーターとオルタネーターがランニングチェンジされて、より性能がアップしたんですが、、」何ーーッ?。ハヨイワンカイ!
 
特に回転数を落としている車輌には断然こちらの方がお勧めですキッパリ!、と。
 
ま、まぁそれなら と、折角なら性能の良いものを と'08製レギュレーターにしてもらおうとするも、'07年に装着するには何と「'08製オルタネーターとセットでなければ着かないんです。」と、、ウンなるほどネ♡良い仕事してまんなSunDanceいやHarley、プンスコ!…
 
しかも、在庫無きその逸品はアメリカ本土より取り寄せなければならず、入荷まで2週間はかかるとトホホ…
 
 
純正オルタネーター
 
 
いやいやいやちょっと待っておくんなまし、レギュレーターだけなら未だしも いくらランニングチェンジされたとはいえ 今付いてるオルタネーターは異常がないようなんだし、替える必要はないやろ、そんなもんなんぼ諭吉があったかて足らへんで。
そこまでして修理しようとはオレはーー
 
 
お願いしましたが。
 
 
すっかり調子の良くなったヘリテイジ
 
さて、そんなこんなで当初はバッテリーだけの予定が、レギュレーターからオルタネーターまで新調することとなり ようやく快適になったヘリテイジであるが、今 何事もなかったかのように涼しげな顔をして走っているその裏で、
 
 
ハーレーツインカムTC96B インジェクション なんちゃって3拍子
 
なんやかんやでボロい中古車くらい買えるほど諭吉殿が飛んで行ってしまわれ 顔で笑って心で泣いて、、懐の寒さが身に染みまくっていたことは、ナイショネ…
 
 
ps.斯くしてもうひとつ私は声を大にして言いたい!
『素直ニ基準ノカイテンスウヲ アゲロヨッ』と。