埼玉県は秩父、大露山に連なる高原に広ぐ秩父高原牧場。

その一画の「天空のポピー畑」は毎年この時期1500万本のポピーで一帯を紅く染め、訪れる人々を魅了したり しなかったりする景観スポット。







車で行くのが楽そう、でもシーズン中はとにかく周辺大渋滞で身動き取られへんよ、と誰かが言った。







1時間に1、2本ほどだが皆野駅から牧場まで役場の臨時シャトルバスが出ている、というのでそんな訳で電車の時間を合わせ それに乗って行くことに、、




(蕎麦畑「花見の里」秩父鉄道武州中川駅)



ところが停留所に向かうと既に先客が7、80人は並んでいて長蛇の列をつくり、道路の混雑でバスも時刻表通りに来ず定刻から3、40分は遅れた。




                         (蕎麦の花)



「やっぱり電車やバスを使う人も結構多いんだなぁ」と思いつつまた偉い待たされたが、そうこうしている間に一人、また一人 と次客が後ろに並び出し、そしてようやく到着した待望の豪華シャトルバスは、運転手も入れて全部で9人乗りの バスではなく それはバンだ、、




(水墨画のような朝靄の中)



そのバス否バンに凡そ大勢中 先着8名様が乗り込み運転手が乗り、いやぁお陰さまで行列はだいぶ短くなって 人数が減りました、 あと一息です♡ ってなるかッ、、




(朝焼けに染まりだす秩父高原)



午前10時台の唯一の便に乗れず、残された皆はそれはそれは大層ご立腹で、後ろを振り返れば、あ、また新人さんが15人増えて並んでる♡。

80+2+1+3-8+15=... ≒93

いやいや、次の便は いつ来るんだ、しかも それはバンだ、、
いやいやいや、あと何十回目でそのバスに乗れるんだ、あれはバンだ、ノンノンノン今一番後ろに並んでおられるあの貴婦人方は 今年帰って来れるのか、だってバンだ。



(そして 日の出)



恐るべし、町役場観光協会、、




(C58型SL列車「パレオエクスプレス」)
※秩父鉄道といえば、SL列車が走る数少ない鉄道のなかでも 都心から最も近場で見られるスポットとして知られ、上手く時が合えばこのC58に遭遇することが出来る、かもしれない。



地方の厳しくも寒く 険しくも惨い交通事情を覚えた、
そんな日。