カナダ留学の学部生時代の話。

 

当時の私は、自分で言うのもあれですが、かなり真面目に勉強する学生でした。

 

常に机にかじりついて勉強していた成果もあり、大学での成績は優秀な方。

 

ただし、授業中はとても苦労しました。

 

周りの学生はどんどん発言・質問しているのに、自分はできない。

 

自分の意見を言いたくても、いつ言って良いのか、的外れな発言をしてしまわないか、さらには、もう誰か別の人が自分が思ってること言ってくれないかなあなんて思っているうちに、授業が終わる日々でした。

 

この時の私の心情は、

 

「とにかく間違いたくない。誰かの気分を害することをしたくない。わたしが何かすることで空気を乱したくない。」

 

と、ないない精神(?)でひたすら授業を理解することに100%の力を注いでいました。

 

大学も学年が上がっていくうちに、知り合い顔見知りが増えていき、たまたま家に遊びに来てくれたカナダ人のクラスメートが当初の私の印象について、打ち明けてくれました。

 

「最初は、すごく変な人だと思ってた。だって、すごく熱心なのに、一切話さないから」

 

彼女によると、私は変に目立っていたようです…。

 

和やかな場で言われたことだし、その時は「アハハ〜。そっかー。」なんて軽く流しましたが、今、よく考えてみると、わたしがやってたことって…

 

「空気を読もうとして、逆に超絶KYになってたかも」

 

です。

 

今では、わかります。

 

北アメリカでは、あまりにもしゃべらないと、不自然だと思われることが多いこと。

 

ただ、それでも、人前で発言するのは、本当に本当に苦手だったのです。

 

学部時代の4年間にそれが改善することはありませんでした。

 

わたしの変人ぶりは、周りの人の優しさでカバーされていました。

 

ようやく少しずつ変わって来たのは、大学院に進学してからです…。