〜SHINee's story〜 -3ページ目

〜SHINee's story〜

Taemin's story&Onew's story連載中

Twitter▷▷「_DazzlingBoy」
(単発.短編.長編モノ置き場)

Privatter▷▷http://privatter.net/u/_DazzlingBoy
(短編モノ置き場)






『おい、テミナ。

聞いてるか?』


「え?

あ…ごめん何だっけ」


カイに話しかけられてるのに
全然聞いてなかった。


『お前大丈夫か?』


「何が?」


『魂抜けたような顔してるぞ』


「んー…」


否定できなかった。

周りも気付く程
元気が無いことは
自分でも分かっていたから。


『今度は何?』


「…」


『今までで一番
今回は酷そうだな』


「カイの言う通りだった」


『え?』


「辛い事が待ち受けてるって
言ってたの、その通りだった」


ため息をつく僕に
カイは言う。


『先輩だけに固執するの
辞めてみたら?

他の女の子も見てみたら
違う発見があるかも』


「違う発見…?」


『先輩が初恋なんだろ?

お前は先輩しか
知らないんだからさ

他にも目を向けたら
もっと自分に合う子が
見つかるかもしれない』


「他の子ねぇ…」


正直ヌナ以上に
好きだと思える人なんて
この先現れるわけ無いって
今はそう思ってる。


『言って無かったんだけどさ
お前の事ずーっと
気にかけてる子が
知り合いに居るんだよね』


でもカイが言う事は
いつも正しい。


『その子、紹介しようか?

僕の知ってる限りでは
良い子だよ』


「うーん…」


『連絡取るだけとってみろよ。

それからどうなるかは
分からないけどさ
今のままじゃ
しんどいだけだろ?』


乗り気にはなれないけど
この現状から少しでも
脱出できるのなら…



「うん。

じゃあ…
連絡取ってみようかな」


『おっけー。

今日連絡先送る』




自分でもこんな事
受け入れるなんて
ちょっとびっくり。

だけどヌナを忘れられる方法が
これなんだとしたら
今の僕には必要な事だ。



結局、全ての中心は
ヌナにあるんだね。

また ため息が出た。











その日の夜
カイから1人の女の子の
連絡先が送られてきた。

隣のクラスの子らしい。

特徴を言われても
顔は分からなかったけど

メールをしてみた限りでは
ヌナとは少し違って
活発な感じの子だ。

僕とも正反対な気がする。

これでヌナと連絡を取らなくなって
空いた時間も埋められるかな。




って、またヌナのこと
考えてる。

駄目なんだって。

忘れろ忘れろ忘れろ。





{98785E12-D660-4FAE-83DB-0EE6BBBB3801:01}














Twitter▷▷「_DazzlingBoy」