次の日、友達が転入生の情報を
集めてきていた。
『でね!
ダンスも歌も上手いんだって!』
どこからそんな情報
仕入れてきたんだろう。
女の子のサーチ力って凄い。
「へ~、男の子なのに
ダンスもしてるんだ」
『前いた学校の子と
知り合いの友達が居て、
ダンス習ってたんだってさ』
なるほど、友達伝いに仕入れたのか。
それにしても上手い具合に
そんな知り合いが居たもんだなあ。
『しかも一番驚きなのが…
彼、付き合ったこと無いらしいよ!』
「えっ、あんなにかっこいい子なのに?」
『あれ、もう見たの?
1年生の廊下まで行ったとき
一緒に居なかったよね?』
しまった。
昨日のことまだ
話してなかったんだった。
「いや…学校中の噂になる程
かっこいいのに?ってこと…!(笑)」
なんで隠したんだろう。
昨日ぶつかった事を
とっさに隠してしまった。
でも言葉にすると
あの時の感覚が蘇ってきそうで…
何故かそれが少しこわかった。
『だよねー!
前の学校でもモテてたらしいんだけど、
ほとんどの女の子と
口聞かなかったらしい…
シャイなのかなー?』
ふーん…
あの時はそんな感じの子には
思えなかったけどなあ。
優しそうで、笑顔も素敵で、
キラキラしてて…
あの笑顔は誰にでも向けられた
笑顔じゃないのかな…?
って、何を真剣に考えてるんだろう。
『テミンっていう名前なんだって!
何て呼ぼう…?テム様!?』
両手を頬っぺたに当てて
嬉しそうに話す友達。
「テム様って…(笑)」
『だって本当に、
まさに絵に描いた王子様みたいな
人だったんだよ…!
一回見たらテム様って呼びたくなる
気持ちも分かるから!(笑)』
確かに、あんなに綺麗な男の子が
この世に存在するのかと思うほど
美しくて王子様のようだった。
「そうなんだ… 私も見てみたいなぁ」
『昨日付いて来たら良かったのにー!』
友達はその後も
テミン君の話ばかりしていた。