フェリアドサンダル
裏設定
世界は知らなくていい事から
上手く隠されていて知られていない事実までいっぱいある
都市伝説だったり
マユツバものだったりすることもあるけれど
火のないところに煙は立たぬ
どこかしら根拠があったりするわけで
「こころ」や「坊ちゃん」などなど昔の文学小説には裏読みすると
全く別のストーリーになったりするものが多い。
実は主人公が同性愛者であったりとか、
この２人はゲイカップだったりとか
「長芋が食べたい」
なんて主人公が言うシーンがあって
長芋は隠語で男根と言う意味。
「男を抱きたい」と読んで取れたりする。
そうするとそれまでのストーリーがガラッと変わって読めてしまってドキドキする。
高校時代、まともな勉強をせずに友達とそんな卑猥な想像ばっかりしていた国語の時間。
裏設定、裏話、裏家業、裏筋、
何でも裏は面白い。
最近、流行りの裏話を聞く。
『さつきとメイは死んでいた』
映画「となりのトトロ」でそんな裏設定があると聞いた。
さつきとメイはラスト何分かはすでに死んでいたという話。
トトロ自体はもともと死神。
その死神に出会ったメイは実際に池に落ちて死んでしまう。
サンダルは実際にメイのもの。
さつきはメイが死んでしまったことを知り
後を追うようにトトロと出会い死んでしまう。
２人の影が後半極端に薄くなっていることや
猫バスに乗れてしまうことなどが理由なのだけれど
映画の中に一瞬だけ映る「さつきとメイの墓」がその都市伝説みたいな話の根拠となっている。
宮崎監督にそのお墓の事を聞くと
「よく気付いたね」
そう答えた。
世の中には気付けない裏設定はいっぱいある。
そういう世界は目に映る世界よりも数倍面白いし、同時におぞましい。
(定価５０００円 → ２８００円)
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