グラフィックチームのA野さんは
サスペンスドラマの大ファンだそうです。
必ず見るというようなことを以前言っていました。
どの辺が萌えポイントなのか
今度詳しく聞いてみたいものです。

私も「科捜研の女」は結構見ています。
好きな言葉は「ゲソ痕」
足跡のことね。

娘が赤ちゃんだった頃
「マンマ」の次に発した言葉は
「シボウスイテイジコク(死亡推定時刻)」
だということになっている。
当時、長男と次男(と私が)「名探偵コナン」が大好きで
レンタルビデオを毎日見続けていたためだ。
殺人事件のお話を子供に見せるというのは
教育上どうだったのだろう。
おかげで彼女とサスペンス物を見ると
「この人がこうしてああしてこうなる」と説明され
それはだいたい当たっている。
おもしろさは半減である。


とはいえ
昔から犯罪がテーマの小説、映画、テレビドラマは多い。
犯罪者の心理をなぞったり
巧妙なトリックを推理したりするのが
疑似体験をしているようで
ドキドキするからでしょうか。

犯罪に関する特殊用語に「未必の故意」
というのがある。
裁判などで罪の重さを判断するための
ニュアンスを秘めた法律用語らしい。
こんな本を見つけました。




「過失」というのは過ち、失敗ということだが
「認識なき過失」「認識ある過失」に分けられる。
前者は、犯罪事実が発生するかもしれないとは思わなかった。
後者は、犯罪事実が発生するかもしれないと思っていた。
そして「未必の故意」というのは
犯罪事実が発生するかもしれないけれど、
それでもしょうがないと思ってやった。ということらしい。
そこには「故意」があるから
過失ではなく傷害罪として問われる。


三階からうっかり植木鉢を落としてしまったのは「過失」
「誰かに当たるかもしれないけど、まさか当たらないだろう」
と思って落とすのは「認識ある過失」
「誰かに当たるかもしれないけど、当たっても仕方がない」
と思って落とすのが「未必の故意」
ということかな。

難しい日本語である。

賞味期限がちょびっと切れていたけど
でもまあ大丈夫かなと思って食卓に提供するのは
「認識なき過失」ですな。


私は
そんなこといたしませんが。



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