会議のときのH田さんからのひとこと発言です。

「先週、鰻が食べたくなって、老舗の鰻屋さんに行ってきました。
よく『先祖代々継ぎ足している秘伝のタレ』
とかいいますが、腐ったりしないのでしょうか」

本当に考えてみればそうですね。
「塩分と糖分がかなり多いから腐らないんでしょうね~」と
その場は何となくみんなで納得したのですが。


老舗の鰻屋さんなどでは
壷に入れられたタレは、江戸時代から
減っては継ぎ足し、減っては継ぎ足して使っていると謳っていますよね。
それを聞いた私たちは
江戸時代からずっと熟成され続けてきたタレとは、
それはそれは美味しいものだろうと想像し、
ちょんまげの人たちが食べたものと
同じタレの一部が目の前の鰻にかかっていると思うだけで
とてもありがたい気持ちになってしまうのですが
賞味期限は?と考えますとね・・・

気になって調べてみましたら。

壷の中の初代タレの分子は
継ぎ足されてどんどん薄まっていき、
3年もたつと完全に無くなってしまうのだそうです。
まあ、壷の大きさやお客さんの数によっても変わってきますが
江戸時代に作られたタレを味わっているわけではないのですね。
そりゃそうか。

美味しさの秘密はあくまでも熟成度。
鰻のタレは、骨や焼いた鰻の脂などが入り熟成することで
旨味を作り出しているのですね。

なぜ腐らないかというのは
使用している調味料の、醤油、みりん、砂糖、酒はすべて
腐るものではなく、また濃度があることも要因。
それに、撹拌したり火入れなどをして
たいそう手間をかけて大事にしているのだそうです。

やっぱり一番は、秘伝の味を代々守ろうという店主の
「愛」なのかも。

さて、今日は鰻に決まりだっ。



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