なんか、ぼくには衝撃的なニュースだった。

拉致被害者の横田夫妻が孫と言われるヘギョンさんとモンゴルで面会されたと。

横田ご夫妻のなんたる思いであるか?

中学生のわが子が拉致され、いたたまれない気持ちと無念と無力と、とんでもないぼくには想像すら出来ない重いものを抱えながら長いながい時間を歩まれている。

娘と会えなくなってからおよそ40年間、しかも国を隔てられた場所に生きている、という無念。

子を持つ親ならば想像を超えた作業を強いられたことまでは感じることが出来る。

政治に外交に翻弄されたわが子への思い。

とにかくご夫妻はどんな時も取り乱すことなく対応されている。
実に冷静かつ、理性的なのだろう。

11年半、その思いを内に秘めた。
孫の存在が明らかになってから。孫は屈託なくおじいちゃん、おばあちゃんに語りかけた。その様子は映像として報道され、記憶に新しい。
でもあの時はまた国のゆさぶりかと、疑いを持って見たのは事実だ。

横田夫妻の積年の思いとは別に。

今日発表されたコメントを読みぼくは涙が溢れた。
なんとも…なぜもこんなに、厳しい道を。


 マスコミの皆様へ

 この度のウンギョンさんとの対面につき、色々と御心配をおかけしております。ものすごく疲れて、休ませて頂いており、沢山の取材にも出られませんで失礼致しました。

 ウンギョンさんとの対面は、本当に奇跡的な事で大きい喜びですが、一つの事をきっかけに日朝会談が何とか良く進められ、全被害者救出の為になる事を切望しています。

 早い時間に皆様と会見させて頂きたく思っています。

 よろしく御了解下さいます様お願いまで。

 3月16日

 横田滋 早紀江