ケストナーATをお迎えいただきました
このケストナーATは
2010年7月に完成したヘッドであることが
ヘッド裏にベベタビトのサインとともに記されています
とっても自然な髪形のモヘヤウィッグです
軽いウェーブのセミロング 斜め分けなところが
この子にとっても似合っていると思うのですよ
ATとしての特徴より
ケストナーの要素が際立っているように感じます
同じ生地で小さな手提げタイプの
パースをお作りしました
パースをお作りしました
空を見上げて
ことりの鳴く声に合わせて
歌を
口ずさんでいるよう
口ずさんでいるようなんて豊かな良い表情なのでしょう
心があたたかくなります
数あるベベタビトdollの中でも
個性的で味わい深い魅力を持つこの子にお目を留めてくださった Iさま は
人形の造形の魅力を
通り一遍の視点とは異なる
独自の感覚…といいますか
感性で感じ取ってくださったのだと思いました
あの数枚しかアップされていないホームページの画像をご覧になるだけで
この子の魅力を解してくださったなんて Iさま 凄い
特別に思い入れを持って制作したこのケストナーATを見出してくださったことが
本当に嬉しいのです
ブログにも制作工程が書かれていませんので
この場を借りて
この子を生み出すに至った来歴をお伝えいたしますね
15年ほど前にアンティークドールの写真集で見つけ
独特の微妙な面差しのケストナーATに心惹かれました
自分でも是非作ってみたくなり
モールドを手に入れたのでした
ドレスも当時写真集を見ながら
一生懸命に工夫をしながら作った記憶があります
今でこそドレス作りの愉しみを覚え 大きな楽しみとなっているのですが
当時はまだドレス作りから逃げ出したいほどに苦手で苦手で
裸のままで転がしておきたかったのですよ
写真集のオリジナルdollのドレスをお手本にして学びながら作っていましたが
写真集はdollが最も素敵に見える方向から写しているのであって
ドレス制作の参考書ではありません
なので
後ろ姿はどうなっているのかしら
とか
前開きなの後ろ開きなの
後ろ開きなのとか
ワンピースなのセパレート仕立てなの
セパレート仕立てなのなどなど
わからないことだらけで‥…
次のページを繰ったら後ろ姿が載っていないかしら
とまで考え
そっと次のページを繰っても‥…載っているわけ ないですよねぇ
仕立てをどの方向からも見たくってたまらなかったのですよ
靴づくりも苦手で
黄色に住んでいる小人の靴屋さんが
小人の靴屋さんが夜中に作ってくれないだろうかと切望していたものです
ボネット
も写真集から倣った古典的でたいへん趣きのあるデザインです
も写真集から倣った古典的でたいへん趣きのあるデザインですあらためてドレスをチェックし
当時にしては本当に頑張った作りだなぁと我ながら感心するとともに
と我ながら感心するとともにかつて胸に抱いていた思いなどを懐かしく思い起こすのでした
アンティークのデザインから縫製まで
写真集のみを師として一から独学でした
いえいえ それ以前に
どんなキルン（炉）をどこで買えばいいのか
泥漿（スリップ）の作り方を調べるために図書館や本屋さんに通い
陶芸の基本から調べることから
わたくしのビスクドール作りは始まっています
わからないことだらけで
真っ暗で明かりの見えないトンネルを探っているように
たくさんの不安を抱えていましたが
今している苦労はいずれ自らの財産になるのだと信じ
わからないことをひとつずつ消去していくしかなかったのです
今のようにネットも使えませんでしたから
電話帳で調べ現地に足を運び情報を集めていましたよ
気が遠のくほどの遠道でしょう
落ち着きと思慮深さも併せ持つケストナーAT
ボネのブリムに2輪のビオラを飾ってあげました
このケストナーATちゃんの名前は
ビオラちゃんです
このような魅力を持っているにもかかわらず
ケストナーATの知名度は低くあまり知られていないようです
この子の後にもう1体のみ作ったっきりです
もう一人のケストナーATとYouTube動画でお茶会
をしていますよね
をしていますよね
微妙な独特の造形がたまりません
おやおや、また逆さまですよ❣
☟
ビオラちゃん
お迎え前に素敵な名前をいただいて本当によかったね
Iさまは
ゆうパックのお問い合わせ番号を
旅券番号と呼んでくださいました
なんて素敵な言葉を選んでくださるのでしょう
ママに逢うためにビオラちゃん
旅券札を握りしめて二晩
ひとり荷車に揺られて旅をしたのね
Iさまから今朝
実際に拝見したビオラちゃん、
お写真で見ていた以上に素晴らしくて私の目から❤が出まくりでした(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡
と本当に嬉しいメールをいただきました
そのように喜んでくださり
こちらこそ感謝の気持ちでいっぱいです
本日もお越しくださり、誠にありがとうございました 
べべタビト。