昨日の夕方、自宅からにょにょこ逃走!


5時20分 

パソコン入力作業に集中していた母に、

「お母さん、にょにょこがいないよ」とのの。

「トイレで遊んでいるじゃないの?」

「ううん。いない」


えっ!本当にいない。気配もない。

我が家の前の道で遊んでいる近所の子に聞いた。


「にょにょこ、知らない?」

「さっき、ここで遊んでいたよ」


ということは、どこかに逃走したな・・・

イヤーマフも靴もある。やつは裸足だ。


ののは自転車で近所の公園を、私は家の周りを捜索する。

近所のママ友も来てくれた。


やっぱりいない。

学校・警察、どちらを先に電話しよう。

先生に帰宅されるとまずいからまず学校に。


5時30分

「にょにょこ、いなくなりました」

「警察には連絡をしましたか?」

「まだです」

「学校の方からも捜索に出ますので、まずは警察に連絡をしてください」


「事故ですか、事件ですか?」

「子どもが迷子になりました。知的障害のある小4の男子です」

「まずは住所を言ってください」

「○○です」

「いつからいなくなりましたか?」

「10分前です」

「特徴を教えてください」

「ブルーのパーカーにデニムのパンツ、130センチくらい、髪型は普通で黒髪です」

「わかりました。警官が自宅に向かいますので自宅にいてください」


ママ友から「耳をふさぎながら歩いていく子を見たって」と電話が入る。


もしかしたら、お散歩コースかも。

お散歩コースを教えて待つこと5分。


5時50分

「いたよ!」と電話が届く。

と同時に警官2名バイクで登場。


「見つかりました!」

「では一緒に行きましょう」


見つかったところは自宅から200メートル離れた公園。

車の往来の激しい2車線道路をよく無傷で渡ったな・・・


にょにょこを車に入れ、ママ友にお礼をして、学校に電話をして、

警官に我が家の家族構成を伝えて終了。


「この子は自分の名前を話せるの?」

「知的でも最重度、IQ20以下なので話せません」


警官の哀れむ顔に、ちょっと笑った。


にょにょこはお散歩を中断され怒る怒る。

ことの重大さを認識していない。

「ひとりではお散歩に行きません!」


6時30分

担任の先生1名と学年主任の先生が来訪。

「何事もなくて良かったですね」

「本当にお騒がせしました」

経緯を報告して終了。


はぁ~。

完全なる私のミス。

「にょにょこは脱走しない」という思い込み。

にょにょこは成長する。

自我も冒険心も芽生える。


一瞬、最悪のケースも想像した。

しかし、絶対見つかるという確信もあった。


自分でも変だと思うのですが、大変な時ほど冷静になるタイプらしい。

警察や学校へも冷静に会話ができてしまうのです。

慌てている自分と第三者的で冷静な自分が分離するみたいだ。


主人にはメールで報告。

「たいへんだったね。対策を練りましょう。」とやはりこちらもクール。


翌日、地元の神社にお礼参り。

「にょにょこを無事に帰してくれてありがとうございました!」



みなさま。

裸足で指で耳を塞ぎながら歩いている子どもは99%脱走自閉症児です。

話しかけても応答ができません。

すぐ警察に通報してください。

お願いします。