前回、次回はイタリア旅行について書くと宣言したものの、何を書いたらいいのか分からない状態なわたくし。
そういえば、写真すら撮っていないし。
えー!って、誰が叫んだわけでもないのだが、私の友人の旅行好きな人たちは皆、えらい量の写真を撮って旅からもどるのだ。
今はデジカメで好きなだけ撮ってきて、後で選んでプリントするからだという。
昨年、韓国へ一緒に行った友人も、ずっと写真を撮っていたが私はカメラというものすら持って行かなかった。
今回のイタリア旅行へもカメラは持って行かず、(持っていないという噂も。。。)旅行らしい事をしたといえば、日記かな。
私は普段、日記なんて付けていない。
でも、旅行(一泊二日の温泉旅行なんかでは付けないが)へ行くと必ず小さなノートを買って日記を付ける。
行きの飛行機で観た映画、隣の席に座った人について、スッチーの態度、乗りかえ時のハプニング、旅行先で食べたもの、出逢った人々、天気、感動した出来事、建造物、ホテルについて、まあそんなどうでも良いことからそうでないことまで書き残す。
この旅行日記は、後で読んで笑えるだけでなく、同じ国へまた行く時に少し役に立ったりするのだ。
例えば、乗りかえが意外に厄介だったとか、お土産はここで買っておかないと店がなくなるとか、あのホテルのアメニティーはいいけど、歯ブラシはなかったとか、ここの市場では売っているけれど、こちらでは全く売っていなかったとかね。
今回でいうなら、ミラノスカラ座のオペラのチケット受け渡し場所が地下鉄構内だなんてビックリしたのだが、何年か後にそれを覚えているかどうかなんて分からない。でも日記を見れば思い出せるわけだ。(旅行本くらい買えよ!って?)
といいつつ、私の記憶力は良いので、忘れないかもしれないが、ここでひとつ思ったのは、私の旅の記憶が鮮明なのは(普段から記憶力は良いのだが)写真を撮らないから?
こんな事を考えた事はなかったのだが、実際、写真好きな人って、写真を見て思いだす事はあっても、話をしていて
「そんな建物だったっけ?良く覚えているね」
そう言う人が多いのだ。
あんなに沢山写真撮ってたのになんで忘れちゃうの~?
今回、私を連れて行ってくれたマイルスおばちゃんも、全く写真を撮らない方だったのだが、彼女がこう言っていた。
「写真を撮るとね、写真を撮る事に集中するから、目ではちゃんと見ていないのよ。ただじっと目の前にあるモノを観察する方が、記憶には残るものなのよ」
ほぉ。
確かに、巨大な建造物を写真におさめるのはなかなか難しい。いろんな角度から挑戦したりして、やっとキレイに撮れたりして。
けれど、ただただじっと、巨大な建造物を眺めていると、
どうやっって作ったのかしらん?あのてっぺんの少し下の辺りの怖い顔の彫り物なんか、どうやって彫ったのかしらん?っていうか、扉、デカイよ!お、防犯カメラだけは最新式なわけ?ソニーじゃなくてサムスンなのね!すごいね~!
絵ハガキでも、写真でも伝わらないであろう迫力を全身で受けて、圧倒される。参りました~ってね。
さて、今回もイタリア旅行の話からは少しそれた話を書いてしまったが、私が写真を撮らない本当の理由は、「あの頃私はこんなに若かったのに。。。」って落ち込まない為だったりしてね。
そういう点で、写真は嘘をついてはくれないからね!