先日、仲良し友達のヨッシー&愛ちゃんと忘年会をしたとき、ヨッシーに
「なんで海老蔵について書いたの?」
と、聞かれて
「なんでって、書きたかったから。か、他に書くことなかったから」
と答えた私。
今日は、昨日見たDVDについて書きましょう。
「フローズンリバー」
とても素晴らしい映画なので観てください。
って!そんだけかい!
「50歳の恋愛白書」
キアヌリーブスって「恋愛適齢期」のいい人役のイメージから抜けられないのかしら?
或いは、悪魔と天使みたいな映画によく出てくる「マトリックス」に出てたイケメン。的な。
つまり、演技が下手ってこと?
とにかくお顔が美しすぎて、悪ぶっても似合わないのよね。
そんな彼、今回の役は「悪ぶってるけれど、心が優しい男」なので、適役といえば適役ですが、やはり「恋愛適齢期」の医師がフリーターに変わっただけ?という印象でした。
しか~し!「50歳の恋愛白書」ですが、この邦題からは想像できないほど実は病んだ映画でした。
主人公は「理想の妻」を演じている自分に飽きている自分に気づき始め、同時に自分の頭は相当病んでいることにも気づき始めます。
あんなに愛し合っていた年上の夫は「ただの老人」にしか見えない。
娘は自分を避けている。自分が昔、母にそうしたように。
若い頃の向こう見ずな自分はもういなくなって、今では夫に調教された「自分を持たない従順な妻」になりきっていたのに、ときどき下品な自分が登場する。
「私は狂ってる?」
でも、時々顔を出す、他人から見たら下品な自分は本当の自分なのかもしれない。
他人の求める自分を演じることに疲れ果てた主人公に向かって、隣人が言う
「ただ残念なだけ。自分が思っていた人と実際は違った、それだけ」
という台詞が印象的でした。
私らしいって何?っていうか、私って、誰?
母が本当の顔を見せたとき、母を避けていたはずの娘は心を開き、慕っていた息子は逆に戸惑いを見せるのです。
ノニー(ウィノナライダー)が弱い子ぶった自分勝手女を演じているのですが、笑えます。
「私は自分が許せない!許してくれないのならここから飛び降りて死にます~」
っていう場面があるのですが、いるいるこういう女!すぐ泣いて
「私は私が許せません。ごめんなさい~」
っていう人。そういう人に私も
「許すわ」
って言うと思うのです。でも、許すというより、どうでもいいのだと思います。
どうでもいい、勝手に自分を哀れんでちょうだい。
主人公が、ラスト、感情を取り戻し
「やっぱり許せないわ」
って笑うのだけれど、笑えるんだけど、怖っ!って感じました。
でも、私もよく言われるんです。
「べべさんみたいに、普段あまり怒らない人が一番怖い」って。
確かに、私も「許すわ」ではなく「許さないわ」になったときは自分でも何をするか分からないかも。
ふと、海老蔵の妻の顔が頭に浮かびました。
「許すわ」が「許さないわ」になったとき、一番恐いタイプの女性かもしれませんね。