クロエはひとりっこでした。
９才の時に妹１が生まれるまでは、
世界の中心はわたし
と思ってました。
お父さんもお母さんも
おじいちゃんもおばあちゃんも
隣のおばちゃんも
学校の先生も
ともだちも
みんな、わたしの言うことを聞いてくれる。
みんな、願いを叶えてくれる。
そう思って生きてました。
生まれてはじめて、この世に叶わないことがあるって知ったのは１９才。
「お父さんはあと少しで死ぬんだよ。」
って母から聞かされたとき。
そして、叶わないことがあるどころか
人生には絶望が待っている
って知ったのはそれから数ヵ月後。
父が死んでほどなく、
「お母さんもあと半年で死ぬんだよ。」
って聞かされたとき。
自分の力ではどうしようもないことが
この世にはあるんだ…。
って絶望を知った。
今なら知ってる。
絶望も希望も
すべて自分が作り出してる。
自作自演の人生劇場。
どうやらわたしはドラマチックを選んで
生きている。
どの人生を生きるのも
わたしの自由
そんなわたしのご提供メニュー
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