よしこです。
リアルタイムはトルコ・カッパドキアです!明日夜行でパムッカレというところに移動します!!
最近移動のときは、水と何かしらの食料を持って行くようにしています。
黒海でフェリーを見たときは寒気がしました。
これって完全にトラウマってやつですか?!
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<カスピ海漂流生活 1日目>
朝の10時頃。暑さで目が覚めます。
蚊が侵入してこないように窓は閉め切ったままなので、仕方ありません。
そして船は・・・・・・
完全に停まってる!!!!Σ(・ω・;|||
昨日私たちが長い戦闘の末安心して眠りに就いた頃、
船はようやく出港したようでした。
でも今は停まっている・・・・。
なぜ・・・・・。
船に乗る前に、おばさんが「横断するのに4日間かかったわよ」と言っていたのを思い出します。
いや・・・まさか。。。
脳裏に浮かんだ可能性を打ち消してデッキに出てみると、
周りには同じように停泊している船がたくさんあって、向こう側には陸と思われるものが見えます。
ずっと寝ていたから、夜のうちにどれだけ船が進んでいたのか分かりません。
あの陸はバクーなのか?それともトルクメンバシなのか??
それすらよく分からず。
ちなみに、トルクメンバシからバクーまで約200kmの距離しかありません。
普通なら、1日もあれば余裕で着ける距離です。
前回ひろきさんが書いていたように、
古くさくてお世辞にもきれいとは言えないフェリーの中で、やることなんてほとんどありません。
虫対策で部屋は閉め切っているので日中は暑いし、他にゆっくりできるスペースもありません。
結局一番落ち着くのはデッキしかなく、そこで1日中フリーセルとマインスイーパを極めていました。
たまにこの船のクルーのアゼルバイジャン人や、ドイツ人のトーマスとミルコとおしゃべりしたりもしました。
クルーの一人に、「いつ着くのかなあ?」と聞いたら、
肩をすくめながら
「I don't know.」
と言われました。
そして、次に出た言葉は、
「たぶん2日後じゃない?」
・・・・・・・・。
誰か教えて下さい。
波風一つ立っていないカスピ海を横断するのに、なぜ2日もかかるのでしょうか。
誰も教えてくれないので、ひたすら「動け~動け~」と念じていました。
お腹が空いたら、持参していたパンとツナ缶とクッキーを食べました。
船の食堂は高くて酷いと聞いていたので。
でも夕飯はさすがにそれだけでは足りず、意を決して食堂に行ってみました。
笑うと前歯の金歯が見える、なぜかいつも丈の短い花柄のエプロンをした浅黒のアゼルバイジャン人が出してくれたのは、
冷たいペンネに玉ネギと少しの肉が入ったトマトソースがかかったものでした。
二人で6ドル。
結局この日は午後に少しだけ進んだだけで、寝る時間になっても全く動く気配はありませんでした。
夕日はきれい。
<カスピ海漂流生活 2日目>
朝起きると、昨日と少しだけ景色が違うようでした。
そういえばまた夜中に動いていた気もします。
しかし、
相変わらず船は1センチも動かない。
しかもこの日は風が強く、揺れもひどかったのでほぼベッドでごろごろしていました。
お腹が空いたのでデッキでクッキーを食べていると、乗組員の一人らしきおばさん(最初に私たちを部屋に案内した女性)が、何か言って来ます。
ロシア語が分からないので、「何か怒られるようなことしたかなあ。」と考えていたら、
付いて来なさい!みたいなジェスチャーをされたので、大人しく付いていくと・・・。
連れて行かれたのは食堂でした。
え?でも今お金持ってないよ!と言ったら、
「いいから!」と言われてタダでご飯をごちそうになってしまいました。
でも出てきたのは昨日と同じペンネと、麦のようなものが入ったスープで、
どんなに頑張っても全部は食べられませんでした。
夜になるとクルーのアゼル人の男性(22歳。見た目30歳。眉毛は今にもつながりそうだけどたぶんナルシスト。)が部屋まで来て、食事に誘ってくれました。
ここでもお金は出させてくれませんでした。
どうしてそんなによくしてくれたのかは未だに謎ですが、
たぶん私たちがあまりにも引きこもっているので、
「あいつら大丈夫なのか??」
と心配されたのかもしれません。
よっぽどお金のない二人だと思われて、飢え死にしないか心配してたのかもしれません。
その代わり、なのかそれとは関係ないのか分かりませんが、
料理長が腰を痛めているからマッサージしてもらえないかと頼まれました。
そう言えば前日に、マッサージの仕事をしていたことを話していたのです。
お金は払うからと言われましたが、もちろん無料でやるよ!と言いました。
タダでご飯をもらっているうえに、半年以上のブランクがありますからね。
お金をもらうわけにはいかないですよね。。。
料理長は、逆三角形の筋肉ムチムチの体型にツルツル頭に口ひげというアニメに出てきそうな強面のおじさんでしたが、
とても優しい良い人でした。
でもやっぱり言葉の通じない外国の方にマッサージするのはかなり難しかったです。
力加減も分からないし、もみ返しで痛くなってしまったらどうしようと不安になりましたが、
終わったときの表情からすると少しは満足してもらえたようです。
マッサージが終わると、料理長はチャイを出してくれました。
料理長の部屋には2人の娘の写真があって、片方の娘が誕生日だからプレゼントを買ったんだ、とお茶を飲みながらおもちゃを見せてくれました。
早くバクーに着きたいのは、私たちだけではないようです。
食事に誘ってくれたクルーによると、「明日には着くと思うよ!」とのこと。
これが最後の夜になりますように!と願いながら眠りに就いたのでした。
<カスピ海漂流生活 3日目>
前日の彼の言葉を信じて、朝から張り切ってパッキングする私たち。
船は朝からずっと停まることなく動いています。
と、いうことは、
初日に見えていた陸ってやっぱりトルクメニスタンだったってことですね!
ハハハ!!
一晩で数キロしか動いてなかったんじゃん!!
ハハハ!!!
一日中船は進みますが、今日は船酔いが激しく起きると気持ち悪くなってしまうので、ほぼ一日ベッドの上でした。
お腹が空いてなんとか食堂まで行くものの、出されるのはまたあの冷たいペンネ。
しかもついに具は玉ネギのみ。
しかもペンネの量とソースの量の配分が明らかにおかしい・・・。
たまらずひろきさんが、
「もう少しソースかけてくれないかな?」
と聞いたら、
「他にもまだ食べていない人がいるんだ!」
と怒られました。
そんなに船内は切迫した状況なんでしょうか。
結局夜になってもバクーには着きませんでした。
今日でもう4泊目。
ここまでなるべく弱音を吐かないように頑張ってきました。
虫の大群を見ても、食べるものが冷たいペンネかクッキーしかなくても、
揺れる船内でシャワーを浴びなきゃいけなくても(しかも水)、
「もう無理!!」
とは絶対言わないようにしようと思っていました。
でも、
でも、
もう限界だあぁぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!
お肉が食べたい!
ラーメンに餃子が食べたい!!
完全にエネルギー不足でした。
そりゃそうですよね。
だって力が出るようなもの、一切食べてないですからね。
お腹がぺこぺこで、持ってきた食料も底をつき、水ももうすぐなくなりそう。
このままここで飢え死にするんだろうか・・・・。
そんな不安の中、4回目の夜を迎えたのでした。
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