last friends | Return a blow

Return a blow

一矢報いる。それが今の私の全て。

last


友人にガチで勧められたのと

周りの評判で前から気になってはいた。


3日間かけて全話見終えた。



なんというか。


悲しくなった。けど、励まされた。



残酷なんです、不幸なんですって、

何度も何度も反芻されてる気がして途中は気分が悪かったこともあった。

こんなにも歯がゆいすれ違いが何度も続いて、

ドラマを見ている私は全てが見えてしまって、

そんなことは日常ではまずない。当たり前なんだけど。



彼らは確かに話のネタに上れるくらい、

各々が各々の悩みを抱えている。

人に言えば「あぁ、それは…」なんて、言われるような。


だけど実際、そんな風に人に話して、

言い方は悪いけど同情を集めるような生き方をしている人なんて、

決して多くはない。

そんな人間がいきなり集まるなんて不自然すぎると

なんだか怒りを覚えていた。


だけどもその怒りは自己愛であることにも気づかされた。


誰だって持っているのだと思う、

どんなに順風満帆に生きていて、笑っていて、幸せだとは言っていても、

誰にも言えないこと、秘密、辛いこと、悩み。

そしてそれぞれがそれぞれに考えて生きている。



例えばこの季節、蝉がもだえるように弱っていく姿を見かける。

土の中に何年もいて、成虫になって地上に出てきて、

僅か一週間でその生涯を終える。


それを見て儚いと思ったことがあった。


だけど、本当にそうなのかは、私には知ることは出来ない。



蝉は、ずっと土の中にいたかったのかも知れない。

本当はずっと、空に飛び立つことなんかしたくなくて、

土の中ではとても幸せだったのかも知れない。


だけども出なくてはいけない。

土の世界から離れなくてはいけない。


戻りたくて、戻りたくて、あんなに必死に泣き叫んでるんだとしたら。


夏によく聴くあの声が、本当は悲鳴なんだとしたら。



もうこれ以上生きていたくないって思っているとしたら。


だとしたらその一週間は、とても長く感じるかも知れないけど、

実際はあっという間で、その悲しみを忘れられるのかも知れない。



もしそうなんだとしたら?



そのくらい、他人の心は解らなかったりする。



どんなに近くても、どんなに言葉を交わしても、

どれだけ想っても、どれだけ時間を共にしても、

それは不変の理なのだと思う。



だけど彼らは、ずっと信じてた。

何度も裏切ったりしながら、最後まで信じてた。


最後まで想っていたし、最後まで求めていた。


”人”として。



だからまた笑顔で会えたんだと思う。



一人でいたら共通点なんて一個もないような人たちが、

「絆」というたった一つの共通点で、強く結ばれている。


なんて素敵なんだろうって素直に思った。



大事なものはそのときそのときで、違っていくものだと思う。

ある時は自分で、またあるときは恋人で、子供で、親で、友達で、

夢だったり、安定だったり、物資だったり、何でもあると思う。


変わってしまうことは、決して悲しいことじゃない。


だけどずっと大事にしたい、出来れば死ぬまでずっと

って思えるものがもしあったとしたなら、



それは、すごく素敵なことだと思う。