エディターを立ち上げる。
ちょいと事細かに書いてみるか。
あの大雨の日、私は仕事が休みで、
友人と約束があったのだけど急に向こうの都合が悪くなって、
一人部屋でのんびりしていた。
そのとき、告白した日に泣きながら電話した近しい友人と
あのあと別に何ともないよ~と言う報告や
バカな話をしながら電話をしていた。
電話を切った瞬間、目の前が真っ白になった。
私が長電話をしている最中に、
彼からのメールが2件。
1件目は
「パジャマでもスッピンでもいいから出てこい。
5分くらい話をしよう。近くまで行く。」
とのこと。
その30分後の2件目には
「待ってたけど帰る」
とのこと。
ああ、私は何故気づかなかったんだろうとひとしきり嘆く。
メールだと何だから、電話してくれればいいと番号を教える。
それから、ここ最近の予定をざっとメールに記す。
その中で都合のいい日に話そうよって。
だけど彼からの返事は
「今日くらいしかないと思った。」
よし、なら今度は私が行く。
雨の降りしきる中、パジャマでスッピンのまま飛び出した。
タクシーを拾って、彼の家の最寄り駅を告げた。
「都合が悪いならこのままUターンして帰る。
そうじゃないのなら5分だけでいいから話しましょう」と。
駅周辺についてからの場所が分からなかったので、
「たばこを吸わせてくれないか」
と言う運ちゃんに賛成してコンビニの駐車場に車を停め、
ぼんやり話しながら彼からの返信を待っていた。
コンビニにいることを告げたメールを最後に。
雨の中、彼はやってきた。
普段決して見ることはない、部屋着だった。
「降りるの?降りないの?」
決まってるじゃない。降りるわよ。
彼の部屋の写メは何枚か見たことがあったけど、
予想以上に暗い部屋だった。
そしてもっと殺風景かと思ったら、結構おしゃれな部屋だった。
写真がたくさん貼ってあった。
幼い頃、昔飼っていた猫、組んでいたバンド、親しい友人達。
彼の部屋のオーディオからはP!nkが流れていた。
Stubid girl。
それは私のこと?
しばらくパソコンに向かって仕事をしていた。
そして終わったのかパソコンを閉じると、
こちらに体を向けて話を始める。
要するには、ふられた。
男を見る目がないやれ男の趣味が悪いやれ
散々なことを言われた上に、
お前は純粋だとかマジメだとか
散々な誤解をされていたことを知った。
多分、誤策だったことがショックだった。
それからしばらくしゃべっていた。くだらないこと。
私にとって、どちらでもいいことを。
突然私の口がふさがれた。
さっきまで二人で飲んでいたボルビックのフルーツキスの味がする。
さわやかで、ほんのり甘くて、どこにも嫌みのない、消えそうな味。
そのまま倒されてしばらくしてから
「どうなってるか分かってるの?」
「俺を止めなくていいの?」
と聞かれた。
「止める理由がないんだけど?」
「あなたこそ、自分を止めなくていいの?」
そのまま烙印を押されていいの?
「俺は、男だからな」
「私も一応、女なんだけど?」
「女の”子”、だな。」
そのまま電気を消す。
可決。
それから何事もなかったように時間は過ぎた。
ただ、彼の発言の中から私が純粋だ、と言う発言が消えた。
ああ、バレたか(笑)
そんなものだ。私は恐らく玄人だ。
彼は私にはもっと似合う人がいると言った。
彼は私とも付き合わないし誰とも付き合わないと言った。
彼はお前の気持ちは変わるけど俺の気持ちは変わらないと言った。
私はそれを崩すと誓った。
しばらくして家路についた。
これからどうしていこうか。
彼が言うようにもう恋愛感情を引き離さなければならないのか。
このまま本当の意味で何も変えない、
感情を持ったまま接すればいいのか。
変更点は、シューティング型戦闘ゲームから、
頭脳解析型シミュレーションゲームへ。
以上。
それでもあなたが自分を止めないなら私は受け入れる。
私たちはそんなことで初めて対等になれる。かも知れない。