茜色の空に
子供の頃は、
もっと
空の高さを知っていた。
いつからだろう?
空の広さを
忘れてしまったのは。
夏は入道雲を見て、
その力強さに憧れ、
さば雲を見ては、
秋の訪れを感じていた。
わた雲の浮かぶ空を見て
その青さに心踊らせ、
黒い雨雲が、
恐かった。
いつからだろう?
自分の小ささを
忘れてしまったのは。
空を見上げる時間より、
パソコンに向かう時間が
多くなった。
雲を数える時間より、
メールを読む時間が
多くなった。
夕陽を愛でる時間より、
スケジュールを
追い掛ける時間が
多くなった。
いつからだろう?
自分が
この星に生まれた奇跡を
忘れてしまったのは。
今回、
台風
ど真ん中の
グアムに行って、
恐ろしい程の
青空を見た時、
自分の小ささに
身震いした。
余りにも輝く海を見た時
その胸に抱かれる
安堵感に包まれた。
そうだったね。
私も、
この星の一部だったんだ。
思い出した、
母なる大地、
思い出した、
大いなる海、
思い出した、
すべての始まりであった空を。









