【第五夜】

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ぴっぴがせっせと歌うので
おじちゃん優しくなってきた!


お寝坊鳥のぴっぴちゃん
もう日は高いよ起きなさい
今日の昼餉をお食べなさい


おじちゃん優しくなったけれど
ぴっぴはまだまだビクビクです。



今日の昼餉はてんこ盛り!
小鳥サイズじゃありません
これはきっと犬さんの
量にきっと違いない


さあさあぴっぴよ
お食べなさい!
これは特製まんまだよ


お皿の上はてんこ盛り!
ちょっぴりたりとも残したら
柳の鞭で打たれましょう!


ぴっぴは涼しく食べあげて
美味し美味しと歌います。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
おじちゃんやっぱり天才だ
ぴっぴはここ来て良かったよ
ホントにホントにありがとね
みんなおじちゃんのお陰です



おじちゃんすっかり心を開き

美味しい夕餉もいただけた!


まだまだ油断はなりません。
どうか上手にこぼさずに
綺麗におじちゃんご馳走を
ぴっぴは上手に食べなくちゃ!



そしてまたまた歌います。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん

美味しいおまんまありがとう♪
こんな美味しいおまんまは
都じゃとっても食べられない
あぁやっぱりおじちゃんだ!
ぴっぴはここ来て良かったよ

ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


おじちゃん、いよいよ大上機嫌!


またまたぴっぴを自慢する


さあさあ今夜は最後の夜さ
友達呼んで宴じゃぞ


ぴっぴもびっくりレコヲドも
たっぷり掛けてやるからな
ションベン垂れても知らねえぞ


ゾンゾンゾンゾン
ズズッッッッッッピダバビー
ダカスカダカスカダカスカダカスカ
ンンチャリーーーーーーー


あぁあぁぴっぴは痺れるよ
ホントにホントにやられたよ
ホントにホントに惚れちゃった


ズンズンズンズンズンズン
ズンズンズンズンズンズン


あぁあぁなんて悲しいんだろ
おじちゃん、この歌なんだろね!


そうだろ、そうだろ
小さき鳥よ
これがおじちゃんの
哀しい哀しい歌なのさ。。



おじちゃん友達やってきて
ぴっぴの自慢を始めます


おうおう友よ
この鳥は珍しきだけではなかりけん
この鳥元気に見えれども
朝も昼も眠る鳥
ただ夜目をば覚ましたら
かように歌う鳥なるぞ


ようこそようこそやって来た
俺の懐飛んで来た
哀しく可愛い鳥なるぞ


おじちゃん友達歌います


よくぞいらしてくださった
こいつの自慢がわかります
まだ飛んで来た束の間に
再び飛んで帰るとは!!
次なる飛来はいつなるぞ?



おじちゃん、すかさず答えます


夏には戻って来る鳥よ
寒さの苦手なぴっぴだが
花も咲き草も茂り
お天道様も燃えて
蝉の鳴く頃に
再び飛んで来る鳥ぞ



あぁあぁおじちゃん!
ぴっぴとは再び顔も見たくない
もう二度と再び飛んで来るなと
幾日前に言ったのか?


でもでもぴっぴも嬉しいよ
心の底から歌います


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


今今作った音の玉
これもあなたに入れましょう

今今作った音の霊
これもあなたにあげましょう


ぴっぴは小さき鳥なれど
ぴっぴはか弱き鳥なれど

おじちゃんホントに愛しいから
心を込めて丸めます


ほうらぽぅんと音の玉
あなたの音で丸めた玉を
あなたに入れてやりましょう


ぴっぴ明日、日が昇り
都へ向かう風に乗り
再び都に戻る鳥

でもでもおじちゃん
ありがとう!
置いてくれてありがとう
愛でてくれてありがとう

ぴっぴはとっても幸せよ


おじちゃん大事な宝箱
おじちゃん大事な音の箱

とびきり音色も聴かせてくれて
ぴっぴはすっかり上機嫌
ぴっぴはすっかり鳴らされた!


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん



ぴっぴはもっと羽の色も
嘴の色も声色も
すっかりこっくり輝いた



おじちゃん、やおらにシャッポを脱いで
おじちゃん、ぴっぴに言いました。


お前にゃ全く脱帽だ!
お前をなめていたようだ
ぴっぴよ、どうかこの指輪
おまえの頭に載せようぞ


おじちゃんは子指に嵌めていた指輪を抜き取ると
ぴっぴの頭に載せました。
それはそれはぴっぴにぴったりな冠になりました。


ぴっぴもますます喜んで
ぴっぴの歌声響きます


あぁあぁおじちゃんありがとう
ぴっぴのこの声ますます艶めくのも
ぴっぴのこの声ますます届くのも
みなみなみぃんなおじちゃんのお陰


最果ての地に飛んで来て
ホントにホントに良かったよ
ぴっぴは帰った後からは
この地に花も咲くでしょう
おじちゃんにも花が咲くでしょう



ぴっぴの冠、おじちゃんの指輪
ピカピカ光る冠よ
冠被ってぴっぴは歌う
嬉しい嬉しいありがとう
楽しい楽しいありがとう
幸せ幸せありがとう


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
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ぴっぴはまたまた歌います。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


明日に都に戻る鳥
どうかカナリヤおばさんも
愛でてやってくださいな
きっと哀しい鳥仲間


ぴっぴは戻る都があるが
カナリヤおばさん、
おじちゃんと共に死ぬ気で飛んで来た鳥よ


びっぴは再び愛でられて
とってもとっても幸せよ
おじちゃんホントにありがとう


ぴっぴはおじちゃん好きだから
もうもう怖さも消えたから
遠く都に戻ってもおじちゃん思って歌います


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん



ほうらおじちゃんの身体には
ぴっぴの歌が響いてる


今宵はぴっぴの最後の宵
ずっと歌って明かしましょ


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん

ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


ダカスカダカスカ
ダダダンダン


ドドドンドドドン
ドンツクドン


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


【第四夜】

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ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


ぴっぴの上手な歌声に
おじちゃんまたまた上機嫌!
次の昼には、
おじちゃん自慢のすり餌をほんのちょっぴりくれました。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


あぁ本当におじちゃんすり餌は最高さ
想像以上に美味しいね!
おじちゃんやっぱり天才だ!


おじちゃん段々上機嫌!



そして午後には
北の泉に水浴びに行かせてくれた!
一人水浴びぴっぴには
段々面白くなってきた!
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ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
東のオレンジのお星さま!
ぴっぴは面白くなってきた!


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
あと二つ朝に昼に眠ったならば
やっと都に帰れます
半分越した!半分過ぎた!
都だ!都だ!
ちゅちゅちゅのちゅん


そしてぴっぴはまた想う。
そしてまたまた歌います。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
おじちゃん、なんだか淋しそう
おじちゃん、なんだか哀しそう
せめてぴっぴが居る間
おじちゃん癒してやりましょう


北の泉からおじちゃんの
宿屋に戻ったぴっぴには
おじちゃん煎り豆と
北の胡桃と
オホーツクのお魚がのご馳走が!!


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
おじちゃん、おじちゃん炒り豆最高さ!
おじちゃん、北の胡桃はなんてこっくり!
おじちゃん、お魚なんてプリプリなんだろね!
ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


おじちゃん、またまた上機嫌!


けれどもぴっぴの目に映る
おじちゃんなんだか淋しそう。。
おじちゃん、鬼ほどデカけれど
ぴっぴの赤子に見えてきた!


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
おじちゃん、どうして哀しいの?
おじちゃん、なにして淋しいの?
あぁこの小さな都鳥
おじちゃん癒してあげましょう



ぴっぴが歌った唄歌は

哀しい歌に
恋の唄
喜びの謡に
命の謳よ



ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


おじちゃん泪を流しながら

ぴっぴよ、
ぴっぴ!
お前は不思議な鳥だねぇ~!
お前の声はまるで北の海の波の如く
寄せては返し
お前の歌に瑠璃色の湖ほどに
吸い込まれる
おじちゃんはもうお前の歌が好きになってくるよ!


おじちゃんまたまた上機嫌!
おじちゃん力が湧いて来る!


おうおう!
ぴっぴよ、お前さんに
西の竪琴の音も
南の太鼓の音も聞かせる番だったね!



ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
あぁあぁ!おじちゃん、それなんだ!
ぴっぴは金の鳥籠も
銀の寝床も欲しくない!
ただただおじちゃんの
レコヲドを聴かせてもらいに
はるばる海越え来たんだよ。


おじちゃん聴かせたレコヲドで
夜啼きウグイスぴっぴは
舞います
おじちゃんの肩から肩
頭からお膝
左の手から右の手に!


おじちゃんレコヲドの太鼓の
なんちゅう
ドクドクドンドク
ヅクヅクヅン
おじちゃんレコヲドの竪琴の
なんちゅう
きゅんきゅんきゅんきゅきゅきゅん


ぴっぴはすっかり上機嫌!


あぁあぁおじちゃん
これなんだ!
ぴっぴの惚れたおじちゃんの
ぴっぴの愛する音なのさ!


想像以上のかっこよさに
ぴっぴも嘴、赤らめます。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
おじちゃん、もっともっと
聴かせておくれ!


酔っ払いおじちゃん、言いました!

ぴっぴよ、今夜はこれまでだ!
続きは明日のお楽しみ!

【第三夜】

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ぴっぴの友達、東のお空のオレンジ色のお星さま
ぴっぴはどしたらいいでしょか?
お星さま、ただただきらりと煌めいた。



ぴっぴはぴっぴは
考えて、
せめて次の大きな風までは
おじちゃんの好きな歌を歌おう!!


ぴっぴの必死の歌声に
鬼のおじちゃん、上機嫌!
海を渡ったことなけれど、
風から教わった
東の歌に
西の唄
南の謡に
北の詠
必死になって謳います!


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


ぴっぴの上手な歌声も
まだまだおじちゃんに届かない。


朝餉も昼餉もなけれども
ぴっぴは悲しく眠ります。

でもでもまたまた歌います。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
おじちゃん、ほんとは大好きさ
ただただぴっぴは疲れた小鳥
堪忍してね許してね


ぴっぴの上手な歌声に、おじちゃん段々上機嫌。



その夜は満々丸丸満月で
ぴっぴに水浴び行かせてくれた。

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ぴっぴはまたまた歌いながらます。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん。
おじちゃんホントにありがとう!
ぴっぴは水浴び大好きよ!
おじちゃん、なんて優しいの!


ぴっぴはホッと一息で、
おじちゃんすり餌をいただきます


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
あぁ、おじちゃん!なんて美味しいことだこと!
おじちゃんホントに天才ね!
ぴっぴにすり餌をくれたヒト!
なんて情けが深いんだい?


けれども油断はなりません。
砂の一粒さえも残らず食べねば
またまた握り潰されちゃう!!


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん
おじちゃん、すり餌は最高さ!


ぴっぴがあんまり上手に食べるので
ぴっぴがあんまり上手に歌うので
またまたおじちゃん上機嫌!


おうし、
今夜ぁ、おじちゃんの仲間に逢わしてやろうじゃないかいな!


おじちゃんの手の中の
都の夜啼きウグイスは
おじちゃん仲間に
羽根艶、
嘴、
褒められます!
お目目もお声も
誉められます!


おじちゃんまたまた上機嫌!


おうさ
こいつぁ都でも上物の
しかもウグイスの中でも珍しい
夜啼きのウグイスってもんだからな!
俺さまくらいしかぁ、
こいつは手に入れらんねぇのよ!


おじちゃん、段々とろけます。


それはぴっぴの歌声が
おじちゃんの悲しみも
淋しさも苦しみも
段々癒していくのだから。。


ぴっぴはこっそり囁きます。


ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


おじちゃん、ぴっぴの鳴き声は
実は魔法の笛なのさ
ちゅんちゅんちゅんちゅん
ちゅちゅちゅのちゅん


おじちゃんのその苦しみは
きっときっと楽になる
だからどうぞお手手に乗せて
鳴かせておくれよ
ちゅちゅちゅのちゅん