入院した母から連絡がきた。

ようやく電話が出来るくらいまで 回復したかと飛び上がって喜んだ!

色々と話をしたかったけれど 院内からの電話なので 最低限の会話となり

母が言うには「靴下を持ってきてほしい」と。

寒いのかと聞いたらそうではなく、素足だと靴が履きにくいらしい。

やったー!ついに歩けるほどの体力が回復したのか!

 

電話を切った後、靴下をごっそり買い込み、いそいそと病院へ届けた。

届けついでに担当看護スタッフに 様子を聞いてみた。

 

 私「食事はどうですか?」

 ス「食事もまずまず進んでいます」

 私「胃カメラ検査結果はどうでしたか?」

 ス「おおむね良好でした」

 ス「ただ・・・」

 ス「なかなか離床がすすまなくて・・トイレに促しても行きたがらない時もあって・・・」と。

 

    なぬ?トイレに行きたがらない?利尿剤も結構飲んでいるよね?

 

 私「自立ですか?歩行してトイレまで行くのですか?」

 ス「いえ、車いすです」

 ス「特に処置もなく、状態が落ち着いてきたら、地域包括ケア病棟へ

  うつる方向になると思います」 など話をきいた。

 

急性期は脱して まずまずの状態かなぁと私は少しほっとした。

 

ところが・・・

その2日後、母から電話内容を聞いて びっくりした・・。

届けたはずの靴下を まだ履けていないという。

「床頭台の上の奥に仕舞われて手が届かない・・・。だからまだ履いていない」

「だから杖でつつこうかと思って」

はぁい??(by杉下右京)

いやいや、駄目よ、やったらあかんやつ。危ないやん。

誰かスタッフ近くにいないの?と聞けば、「みんなバタバタしているから、声をかけにくい」と。

 

聞けばトイレ誘導も1度くらいしか来なかったようで

「(オムツの)中に出して」と言われているらしい。

 

皆さんは、自分でオムツを装着して排泄をしたことがありますか?

実際に、実習でやったりすることがあるのだけれど、非常に嫌だし、正直、出ません。

寝たままウ○コなんて もってのほか。

抵抗があります。

 

 母「第一、トイレまでどうやっていくのよ?歩けないし、

   オムツのまま、トイレに行ってどうするの、パンツくれないじゃない?」

 私「いや・・それくらいはやってくれるとは思うけれど」

 私「・・あのスタッフ、車いすでやっているって言っていたよぉ?」

 

だけど・・・だけど・・・

私も不安になってきた。

 

私は、今すぐ病院に物申してもよいと思っている。

そもそも母は担当医の名前も顔も知らないようだ。

きっと、病室にも来ないやつなのだろう。

 

「あんたんとこのスタッフは、口ではいいこと言って人のよさそうな感じを醸し出しているけれど、実際の現場はクソだ」と。

 

けれど、患者はいわば「人質」で、「あいつの家族ヤバい」と判定されたら、すぐに何か理由をつけて追い出しにかかると思う。帰れる状態ならいいさ。でも、母はまだ違う。

今まで私もそのような現場を見てきたから何となくわかる。

だから、いかに相手をいい気分のまま、苦情を言わなくてはならない。

もしくは、初めからぶちかます(笑)

現場が忙しいのは重々承知していますが、

もう少し、周りを見てあげてほしいです。

 

ルース・ジョンストンさんの 「聞いてください看護婦さん」を知っていますか?

http://cancer.soc.or.jp/n1.htm

私が看護学生になりたての頃、配られました。

看護師ならば大概の方は知っていると思います。

とても考えさせられるものです。

忙しいを理由にせず、寄り添う看護を目指したいものですね。